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スキルなどなど面倒なので《壁抜け》で異世界攻略してみます!  作者: にっこりバイアス
第2章 異世界転移者って、優遇措置ありませんでしたっけ(怒)
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チュートリアルとか面倒だ(2)

 気づいた時には、俺の身体は異世界にあった。


 異世界転移でよくあるのが、謎の光に包まれて……とか、女神の迎えが来て……とか。


 その方が異世界転移らしい転移だったわけだが、俺の場合は違った。


 物理的に宇宙空間を飛行し、未知の惑星へ辿り着いてしまったらしい。しかも、地球とよく似た惑星に。


 はじめに降り立った場所は《竜の眠る場所》という要塞―――この世界ではダンジョンと呼ぶらしいのだが、ゲーム好きの俺には都合が良すぎる―――だった。


 一人で降り立った異世界で、わけの分からない場所で目覚めた俺。普通なら『ここはどこだ!?』とか叫ぶんだろうが、俺の場合は違った。


 だだっ広い平原の上空は、暗雲渦巻く寒色。視界には《竜の眠る場所 チャプター2》という表示が。何これ?


 ときおり稲光が周囲の地面を刺し、望んでもないのに俺の身体は身震い。このままでは転移早々に雷に撃たれて死んでしまう……


 飲み込みだけは良い俺は『死んだら最強アイドルの綺羅羅ちゃんに会えなくなる』ことを一番に危惧した。


 死ねない。こんな簡単に死ねない。来月に綺羅羅ちゃんのライブが控えてんだ。俺の地獄期を優しく支えてくれたアイドルに二度と会えないまま死ねるか。


 その時だった。


 上空が一際強く輝き、俺の華奢な身体を紫色の雷光が包み込んだ。


 職場で回したドアノブ―――それが発生させる微弱な静電気なんて目じゃない衝撃が、俺の全身を駆け抜けた。いやこれ死ぬやん。あまりにも強い衝撃を受けると、痛さなどを感じる暇さえもないことを、この時知った。



「ぎゃああああああああああああああ!」



 取って付けたかのような悲鳴が《竜の眠る場所》に轟いた。視界に表示された《HPゲージ》がみるみるうちに減少し……っていうかこんなのあったのかよ。これじゃまるで本当にゲームの中に入ったみたいな……


 ゲージ内に残った僅かなドット。赤色の点滅を繰り返すその表示が、降り注ぐ雨によって濡れてしまうことはなかった―――


 ギリ残ったHP。これを失うと何が起きるのか(多分死ぬだろうけど)分からない以上、死守するしかない。

☆☆☆☆☆とか良かったらお願いします

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