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スキルなどなど面倒なので《壁抜け》で異世界攻略してみます!  作者: にっこりバイアス
第2章 異世界転移者って、優遇措置ありませんでしたっけ(怒)
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高難易度ダンジョン『地下』へ(2)

次こそボス戦ですっ

 火炎放射器を自在に操り、ダンジョン最奥部まで辿り着いた。早い。何の味気もストーリーもない。


 アイテムストレージ内には、自分よりも数段上のレベルを持つ骸骨からのドロップ品『骨粉』が1653個。火炎放射器が1つ。そして、チュートリアルで獲得した『竜王の剣(握り手)』。


 最後のはまだ使えないので放置しているが、にしても火炎放射器(無限燃料)が強すぎる。竜王のなんちゃらなんてネーミングが霞んでしまうほどの強さだ。今後の冒険は、この火炎放射器だけで事足りるのではないだろうか。


 とりあえずは、このダンジョンを攻略しなくては。火炎放射器の強さに感動している場合ではない。


 ダンジョン最奥部は、今までの迷路型通路とは打って変わった―――言わば、闘技場型のだだっ広い円形空間で構成されていた。そのさらに奥の台座上に、お目当ての治癒アイテムが。


 あれを回収すればチャプタークリアとなり、NPCのミアたちから異世界脱出の有力な手がかりを得られるかもしれない。


 真っ暗だった先ほどまでの空間とは異なり、無数に配置された燭台に灯された炎が、そこらを柔らかく照らしている。


 そのおかげで分かったのだが、俺の今立っている地面には、かなりの量の骨が散らばっていた。普通に考えれば、さっきまで戦っていた(一方的に焼き尽くした?)骸骨モンスターたちのものと推定するのが無難だろう。


 ―――しかし、そう推理するには無理があった。


 ()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。


 人間サイズの骸骨からドロップするであろう骨は、せいぜい大きくてこのくらい―――という推測がある。学生時代は文系だったが、別に理科が苦手だったわけじゃないので、それくらいは分かる。


 というか文系とかそんなの関係なく、無数に散らばる骨の大きさを見たなら誰もが『あ、これヤベー』と感じるだろう。


 散らばっていた骨のサイズは、小さいものでも俺の全身ほどもあった。大きいものだと、その数倍……


 つまりだ。このダンジョン『地下』最奥部には、巨大な何かがいる―――少なくとも、いた。


 その()()()が、まだこの付近にいるのであれば、さっさとお目当ての治癒アイテムを獲得し、ここを去らねばなるまい。今までのように、火炎放射器では対処できない可能性もある。


 逃げようとして壁抜けを発動する場合も、壁際でスクワット35回をこなさねばならない。化け物の眼前でスクワットなどしていたら、たちまち骨粉にされてしまうだろう。


 そうなれば、骨粉(俺)はドロップ品として俺自身のアイテムストレージに格納されるのであろうか―――いや、今はそんなことどうでもいい。とにかく、なるべく音を立てずにアイテムを回収せねば。

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