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とりあえず準備



ふたりの芸能人と暮らしながら世界を救う。

我ながらちょっと無理があると思う。


そもそも何が起きるのかも、何をしたらいいのかもわからない。


ナビゲーターいないしな。


とりあえずユキナとミズホが仕事に出かけるタイミングでひとりになれそうなのでそこであれこれ調べることにした。


いつもなら現場には必ず来るのに家で別の仕事をすると言ったらふたりとも拗ねていたがそんなの仕方ない!

こちとら世界を救うのだから。

いや、だからまだ何ひとつわからんのだけど。


それぞれを迎えに来た現場マネージャーにふたりを預けてお見送りをしたあと、作業場にこもって調べに入った。


生活に不便なので、能力セーブだけはまずできるようにしなければ。

なんせ基本性能が事故レベルだ。


まずはステータスを呼び出してみる。

空中に浮かぶモニターを指でタッチしてみたら反応があった。

ひとつひとつの詳細説明がついていたのでいろいろ捗った。


で、能力レベル設定ができることに辿り着く。

肉体強化は5%解放に設定した。


「えーっとスピードで比較したらいいか。9,999だろ。まあ10,000として5%だと500か。人類最強が10だから……全然ダメじゃん!」


ひとまず1%解放にしておいた。

これでも人類最強の10倍だ。

【肉体強化】はこれでよし。


【時間停止】と【認識変更】はさっき試した。

次に……【魔法全属性】は部屋じゃ絶対にマズいな。

あとで外で確認しよう。


【語学】はあれだろ。 

この世界はもちろん異世界言語も成立するやつだな。

スーパーバイリンガルになってしまったぞ。

ありがたい!


【マップ】はそのまんまだ。

敵、味方、中立が色分けされるらしい。

こんな平和な世界で意味なさそうだけど。


で【予知】か。なんじゃこりゃ。

勘がよくなるとか? あ、危険察知だ。

これはいい!

ケガとか事故には遭わなくて済むな。


【収納】は異世界転生によくあるマジックボックスとかアイテムボックスのことだよな。

ふむふむ、おお、時間停止に容量無制限!!!

これだけで人生勝ち確定だろ。

ちょっと使ってみるか。


とりあえず倉庫にある不用品だな。

うまく出せないと困る。

そのうち粗大ゴミに出そうと思っていたスノボの板を指さして「収納」と唱えてみる。


するとスノボの板が一瞬で消えた。

「おお、すごい!」


取り出してみるか。

「出ろ」


ちゃんと出たけど。

ついでになんかちっこいのが出たぞ。


「ういっす! ナビゲーターだぜ!」


羽根が生えてて飛んでるな。

ナビゲーターは妖精だった。


―――――――


「マスター! ようやく出してくれたな!」

「……待ってくれ。いきなりで整理が追いつかない。えっとキミがナビゲーターなんだな」

「そうだぜ! マスター、出すの遅すぎだぞ」

「いや呼び出し方も知らなかったんだよ」

「なんだ創造神さまはそんなことも教えなかったのか。呼べば出てくるぞ」

「ちょっと待て。……創造神?」

「そこからかよ!」

「創造神ってヤバくないのか」

「神の神だからな! ヤバいぞ」


神さまに初めて会ったんだよ。

区別なんてわからん!


「とりあえずマスターはやめないか? オレは藤沢 海だ。フジとかウミって呼ばれてるから好きな方でいいよ」

「マスターはマスターだ! 断固断るぜ!」

「力強いな……。全然言うこと聞かないのにマスターってなんだよ。で、妖精くんの名前は?」

「オレ様にそんなもんはない!」

「えー、不便すぎない?」

「神界じゃ念話だからな! 名前なんて要らないんだよ!」


そういえば全部筒抜けだったな。

こいつも読み取るのかー。

やりにくいな!


「?」

「?」

「なんだよマスター、なんか話せよ」

「あれ、考え読めないの?」

「神さまじゃあるまいし無理だよそんなの」

「え、念話できるんだろ」

「念話と神眼は別だ」

「そうなの? げ、確か神眼ってスキルあったぞ。そんなの覚えたくないんだけど!」

「えー、便利だぞあれ。思念のことならオン・オフ機能つきだから気にすんな」

「できんのかよ。創造神さまには次からはオフにしてもらおう」


とりあえずナビゲーターの呼び出しができた。

いろいろ詳しいみたいだから助かるな。


「なあ、妖精ってさすがに姿を見られたらマズいだろ。能力バレは避けろって創造神さまに言われてるんだよ。姿を消したりできるのか?」

「魔力がないとオレ様は見えないぞ。声も聞こえないぜ」

「あ、そうなの。なら大丈夫か」 

「でも物を出し入れする時は気をつけな。モノ自体が急に出てきたり消えたりするのは見えるからな」 

「あーね。そういうことね。わかった」


生意気な口調なのはともかくナビゲーターの知恵はありがたいな。


「なあ、名前なんか決めろよ。呼ぶのに不便だ」

「なら決めていいぞ。かっこいいやつな!」


うーん。なんだろうな。

ナビゲーターか。


「ナビィは?」

「ダメだな。先輩がその名前だ」

「へえ、その名付けした人はセンスいいな」

「そのまんまだろ」

「うるさい。なら……ナビ夫」

「バカにしてんのか」

「ナビ助」

「おい」


なんだろうな。全然ピンとこねえ!

ググるか。


案内人、英語だと……ガイドだよな。

フランス語だと……ギルドか。

お、なんかかっこいいな。

ギルド、ギルだな。


「ギルでどうよ」

「お、なんか強そうでいいな!」

「よし決まりだ!お前はギルだ!」


その瞬間、私たちを白い光が包み込んだ。


「なんだこれ!」

「あー、絆が結ばれたんだな。オレたちの相性いいみたいだな!」

「へえ。能力もらったときに似てるな」

「とにかくよろしくなマスター!」

「おう、よろしくな相棒!」


こうしてナビゲーターのギルが相棒になったのだった。




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