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ー神界にてー
担当世界から神界に戻った削除担当天使は、
目的の人物を探して記録書庫へ向かった
「人間の赤子について書いてある報告書はどこにある」
作業スペースで同世界を担当している記録担当天使に声をかける
「…人間の赤子について?」
記録担当天使は報告書を書く手を止め、
怪訝そうに顔をしかめながら椅子に座ったまま体ごと振り向き、
削除担当天使を見上げている
「そうだ」
「…それなら、5番通路の左側の棚のどこかに置いてあるはずだけど」
「削除担当なのに、報告書を見たいなんて珍しいね」
削除担当天使は表情を変えずに頷く
「急遽、必要になった」
「感謝する」
記録担当天使は5番通路へ向かう背中を少し見つめていたが、視線を落とし書き上げ途中だった報告書の続きを書きはじめた
「ここか……」
目的の5番通路には3メートルを超える本棚に大量の報告書が詰め込まれている
ー人間誕生の仕組みについてー
ー身体の構造ー
ー男女の差異ー
ー人間の思考回路ー
ーなぜ、身体の差異が生まれるのかー
ー人間の赤子について(新版)ー
「見つけた」
削除担当天使はその場で報告書をめくりはじめた




