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あの汚染された世界の木片を使うのは危険と判断し、神界の木から切った木片を地界へ持ち帰る
…まずは木片に布を巻く
手を拭くように用意していた清潔な布を巻き付け、
赤子に渡す
「………ンャ」
木片を握ったかと思うと
手を離し、私の方へ手を伸ばしてきた
「これでは、気に入らないか」
次は別の布を巻き付け渡す
「…ン……キィイヤ」
聞いたことのない声を発して木片を力強く投げる
これも気に入らないらしい
なんども他の布で試し、肌触りの違いなども試したが全てダメだった
「…お前は何なら納得するんだ」
ンブゥウと唾液を飛ばしながらこちらに手を伸ばす赤子
「先程から手を伸ばしてくるが、何を要求している」
「ンパァ…ヤァヤ………フェェ」
…ついに泣き出した
泣きながらもずっとこちらを見ながら手を伸ばしている
「…………手、か」
赤子の視線の先には、
私の手があった
確か、神界へ行く前も指を執拗に噛もうとしてきた
…まさか
指をそっと口元へやると
「フゥウ……ンァグ…」
…噛んでいる
木片には興味を示さなかったのに
試しに指と木片を入れ替える
「ギィイ…ヤァアア…アァア」
…拒否
「その声はどこから出ているんだ…」
また指を口元に戻すと、途端に静かになる
これはどうすればよいのか




