布石 6月
テスト2日目
「おはよー結愛!数A自信ある?」
「愛華、もうこの時点で詰みが確定したような気がする」
「そっかー、結愛は歴史得意だよねー」
「うん、歴史得意すぎていろんな人に驚かれたことがある」
「学校着いたら歴史教えてよー。私も数A教えるから」
「まじで神だよ愛華」
「ありがとう結愛」
「おはよー愛華ちゃん、結愛ちゃん」
「今日の教科どっちも苦手だから教えてほしい」
「歴史は私得意な方だし,愛華は数Aできるからみんなで教え合って乗り切ろー」
【おー】
「今日も終わったねー」
「早く帰れるのまじで神」
「ほんとそれなー」
「じゃーねー、愛華ちゃん、結愛ちゃん」
【じゃーねー、皐月ちゃん】
その頃
《雷斗〜木曜の夜暇?》
《暇だけど?》
《一緒に飯行かない?》
《良いけど...》
《2人だけじゃ飽きるから誰か呼んでくれない?》
《ちょうど呼びたい子がいるんだけど良い?》
《どんな子?》
《高校1年 女子 15歳》
《えっ、未成年じゃん,良いの?》
《本人にはまだ伝えてないけど、本人の親から許可は得てる》
《そっかー、あまり長くは過ごせないねー》
《その子(結愛ちゃん)は人見知りだから頑張ってねー》
《結愛ちゃんはどこ高なの?》
《冬宿だよー》
《じゃあ今考査の期間中じゃない?》
《そうそう、ってか妹さんって同じ高校?》
《そう、高3だけど》
《あー大変な時期じゃん》
《そうなんだよー、家にいても力になれること少ないから...》
《じゃあ、会うのは決定でいい?》
《いいよー木曜だよねー》
《木曜の19:00〜でこの店ねー》
《あいよー》