お前の話を読んだんだから自分の話も読め、という暴力
前置きなしで、タイトル通りです。
これやってる人がちらほらいると聞いて、マジでほんとやめてくださいって言いたくて書きました。
いえ、気持ちはわかるんです。
自分の小説を読んでほしい。あわよくば感想など書いて欲しい。星五つつけてほしい、そして自分の新作が出たらなるべく早く読みに来てほしい!
……そういう気持ち。
そういう気持ち、私もまったくないとは言わないです。
ですが。他人の小説を読みにいってその感想欄で「自分の話も読んでください」って書くのは……それは。
かなり、違うんじゃないでしょうか?
そこはあなたが読んでいいと思った感想を書く場所であって、自作のアピールをする場所ではないと思われ。
好きな作家さんに自分の話も読んでもらいたい!
そしてできるなら自分の話も好きになってもらいたい!
その気持ちはかわいらしいと私は思います。
ですがそれは心の中でだけ思っておくべきもの。
言葉にして発信した時点で、その言葉が外からそして相手からどう見えるか考えて頂きたいと思います。
まー、平たく言うと、こう見えます。
「私はあなたの作品が好きだからやってるわけじゃないの。お気に入り登録して、感想書いて、評価もつけたら当然お返ししてくれることを期待してやってるの。あんたの作品なんて好きでもなんでもなくて、自分のためにやってるの」
たとえそうではなかったとしても、そう見えてしまうことは否めません。
そもそも小説を読むには(書くのもですが)時間とエネルギーが必要であることを、そういう方たちは理解していらっしゃるのか。
文章に対して誠実で細やかな人ほど、他人の作品を読む時には背筋を伸ばすし、感想を書く時も言葉を選ぶと思います。
まーそうでない方もいるかもですが。
全然そうじゃない方もいることを私は身をもって知っていますが。うふふ。
そしてそういう人だとわかった時点で距離を置こうとしたけど、こちらが引いた以上にぐいぐい距離を詰めてくるから非常につらかった記憶がありますが。うふふふふ。
自分はお前の話を読んでやったんだからお前も自分の話を読め、と要求することは明らかにプレッシャーであり、メンタルが削られるのでやめてあげて。
端的に言うと、それは暴力ですのでやめてあげてください。
それから、そういうプレッシャーを感じている人にも言ってあげたい。
まったく、その必要、ないです。
なんだかモヤモヤするなぁって感じてらっしゃるあなたの感覚が正しいです。
そんなことを図々しく要求してくる人の方がどうかしてる。
──とまあ、こんなこと書いておいて矛盾ですけど。
私はごく少数の大好きな作家さんが「新作書いたー!」とお知らせして下さることはとても嬉しいです。
仕事の都合ですぐ読みには行けなくても、時間が取れることがとても楽しみ。
なんなんでしょうね、この違い。
なんなんでしょうねって書いたけど、私はこの矛盾をものすごくきつい言葉で説明できるんです。
それは、好きかそうでないかの違い。
リアルでもなろうでも一緒ですよ。
自分が相手にどれだけ好かれてるのか把握してから行動を起こせよって話です。
そんな私はリアルでも、初対面からなれなれしい人が大嫌い。
そして、怒っている時ほど態度がひんやりして笑顔になるタイプ。うふふふふー。
あーあ、やだわあ。久しぶりのエッセイなのにこんなお題で書いてしまってごめんなさいまし。
次はなんとか明るい話題で書きたいものですわ。
できるかな?
できたらいいな。うふふふふ。