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第98話 仲間との思い出



 自分なら大丈夫よ………。と、自分に言い聞かせて大聖剣を納め、無限のD(インフィニティD)のミリアを迎え立つ。

 後はミリアを信じるしかない………よくゲームやアニメ、マンガで仲間が敵に操られている所に主人公が声を掛けて正気を取り戻す場面がある。しかし、実際にそれを実行しようとする自分がいるが、正直かなり怖い。


 マスク・ド………a、様………。


───無限のD(インフィニティD)のミリアは不安定な感覚で身体を震わせ、黒剣を片手で構える。


 そして………アンゼシカ(真美)にギロリと視線を向け、身体を屈ませつつ体勢を整え、ドシドシと足音を響かせ、駆ける。


 来た………出来れば来ないでほしい。アンゼシカ(真美)は覚悟を決める。


「私はアナタに命を預けますッ!!ミリアさん、もしアナタに理性があるならいつものように私の胸に飛び込んで来て下さいっ!!思い出して下さいアレックスさん、デビッドさん、ロメロさん、そして私やサウルさんの事を!!」


 アンゼシカ(真美)は必死に叫ぶ。  


「そうだ。戻って来い、ミリアッ!!」


 サウルも続けて叫ぶ。


 無限のD(インフィニティD)のミリアは駆ける。黒剣を片手剣構え、雄叫びを響かせる。


 アアアアアアアアッ…………アレックスさん、デビッドさん………ロメロさんにサウルさん………。マスク………ド………a様。


 記憶の中、ミリアが城から追放された後、冒険者ギルドのメンバーになって、色々な縁で仲間になって………失敗したり、泣いたり、時に笑い合ったり、励まし合ったりして………成長したミリアをホメてくれた皆、時に危険な状況に足を踏み入れ、それでも乗り越えた修羅場。


(アンゼシカお姉様………)


 記憶の中、悪役令嬢アンゼシカ・ヨハーソンとの思い出が映し出される………。小さい頃は勉強を見てもらった………具体的には彼女が間違った問題を私が教えている立場であった。そしてお姉様が問題に正解したら(よく出来ました)と言って抱きつくのが好きだった………。


───そして照れて赤くなるお姉様は、もっと好き………。


 後は城の花庭で散歩したり、麦畑で寝転び、笑い合ったり………馬に乗って草原を駆け抜けたり、楽しい思い出である。

 次に戦闘訓練。彼女は厳しかったが、おかげで戦闘技術は彼女のおかげで強くなった。王族主催の社交会ではダンスのパートナーに付き合ってれたり、私は彼女の事が大好きであった。


 しかし…………。


 ミリア・ミア・シュバルツ、アナタを追放処分とするっ!!


 アンゼシカがミリアを追放した思い出が復活。

 そして去り際、お姉様が見せた涙………。


───ヲヲヲヲヲヲッ!!


 無限のD(インフィニティD)のミリアは近距離で黒剣を片手で振りかぶり、振り下ろす。




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