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第87話 岩石の像(ゴーレム)との戦い


 

 通路中、ズシン………と、衝撃が響き渡る。

 パラパラと石造りの天井からは粉塵が降り注ぎ、地面には地鳴り、空気中には粉塵がキラキラと充満している。

 

───通路側に並んでいる多くの岩石の像のうち、3体の岩石の像が活動を開始し、2人の前に立ちはだかる。


「厄介だな、ゴーレムかよッ」


 サウルは短剣を構え、戦闘体勢。

 古代の人々が遺跡に侵入してきた者を撃退目的として、何らかの魔法で岩石の像に(意思)を吹き込み、配置したのだろう。そして侵入者が来たら反応し、活動開始する。


 岩石のゴーレムは攻撃力、防御力が非常に高く、物理攻撃は通じない。


───ッ!!


 1体の岩石のゴーレムはドスドス………と、足音を響かせ、ミリアに狙いを定める。


「雷よっ」


 ミリアはショートソードを片手で構え、詠唱。

 雷の球を掌に出現させ、投げる。岩石のゴーレムはスピードは攻撃力と防御力は非常に高いが、スピードは非常に遅い為、対策を考える余裕はある。


───雷の球は岩石のゴーレムに直撃し、バチバチと雷流を全身に発生させる。


「そんなモン、効くわけ無いだろッ!!」


 サウルは一喝。バッグから小袋タイプの爆弾ボマーを2個を取り出し、投げる。岩石のゴーレムは岩、雷流は通さない。


 爆弾ボマーは岩石のゴーレム達に直撃し、爆撃が与えられる。通路中には爆煙が充満し、視界不良。


 しかし………岩石のゴーレム達は無傷。全身から爆煙を漂わせ、ギラリと瞳を光らせる。そして1体の岩石のゴーレムはサウルに狙いを定め、岩の拳を伸ばす。


「水よっ!!」


 ミリアは詠唱。水球を掌に出現させ、放つ。

 水撃が直撃した岩石のゴーレムの全身に水が行き渡り、ノーダメージ。


 岩石のゴーレム達はギラリと瞳を光らせ、ミリアに方向を変える。


「これならどうかしら?氷よッ!!」


 ミリアは詠唱。岩石のゴーレムの足元には先程、彼女が水球により発生させた水溜りが行き渡り、そこに狙いを定めて氷球を放つ。


───すると、水溜まりの水面はパキパキと音を響かせ、氷結化が発生。

 ツルッと足元が滑り、岩石のゴーレム達は轟音を響かせ、転倒した。岩石のゴーレムは重量が重く、転倒した衝撃によりピキッ………と、ヒビ割れが発生していた。


「でかしたッ!!」


 サウルは好機を察知。バッグから2個の小型爆弾ボマーを取り出して投げ放ち、爆撃を与えた。


───岩石のゴーレム達は爆撃により、バラバラの岩と化した。ヒビ割れが発生していた事により、爆撃がさらにヒビ割れにした部分に衝撃を与え、破壊した。


───よしっ!!


 思わず、ミリアとサウルはお互い手を伸ばし、ハイタッチ。

 


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