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第70話 10年前Part12・悪役将軍と姫様


 

 むかしむかし………ある国に、お姫様がいました。お姫様は誰よりもやさしく、国民からも慕われていました………。

 父である王様が老衰で亡くなり、お姫様は女王陛下として、国を導いていくハズであった………。


 しかし、お姫様の元に女性将軍が現れて言ったのです。


───姫様、アナタを追放処分とするッ!!


 女性将軍は言ったのである。騎士隊を引き連れて喉元に刃を突きつけるように………。

 姫様は驚きを隠せませんでした。何故なら女性将軍は姫様が親しくしていたお世話役でした。


 城を追放された姫様は彷徨っているとき、4人の仲間と出会いました。

 姫様は仲間達と苦楽を共にし、数々の修羅場を潜り抜けていきました。時に悩み、時に涙し、時に衝突しつつも互いに力を合わせ、直面する異変を乗り越えて行きました。


…………しかし、ある異変が訪れました。

 女性陛下となった女性将軍は民を苦しめました………。増税、徴兵、徴収、国民は最大の負担を強いられ、少しでも疑わしき者は捕らえられ、処刑されていきました。


 姫様は仲間達と立ち上がりました………。自身を追放した女性将軍を倒し、城を取り戻すと………。


 姫様と仲間達、そして協力してくれた勢力と共に立ち向かい、国と戦います。


 姫様は女性将軍と対峙します、小さい頃から親しくしていた愛情を抱えつつ、刃を交えました。

 

 長い激戦の末………姫様は女性将軍の胸を突き刺し、打ち倒すのである。


「ありがとう………姫様………」

 

 姫様の胸に抱かれ、女性将軍は瞳を閉じ、息を引き取るのだった。


                ──終わり。


★★★★★

 

───〈ミリアの部屋〉───

 

「お気に召しましたかミリア様?」


 就寝前のミリアに絵本を読み聞かせているのはアンゼシカ。絵本の題名は(悪役将軍と姫様)。王国で出版されている絵本である。

 ミリアは思った………。


「何で倒されたのに、最期はありがとうなの?」


 ミリアは尋ねる。

 普通、悪役の死に際なら(覚えてろ)とか(必ず復活して、復讐してやる)など、憎いセリフを吐き捨てる。それなのに感謝されるのは違和感があるからだ。


「それは………私にも………」


 ミリアの質問に、困難するアンゼシカは頬をポリポリ。その辺は、作者のみぞ知る設定だ………。さて、何て質問を返そうか………と、頭を働かせる。





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