劇場版ストーリー40
───その後、デビッドが詠唱し、魔導念動力を発揮して民間人の保護を完了の報告し、次にこの場所を伝える。伝えている相手は冒険者ギルド、そして予めに共和国の軍隊の要請をギルド経由で依頼するのである。
ミリア達は牢屋部屋を後にし、走る。次々と遭遇する敵の兵士、合成魔獣等を撃退しながら………。
★★★★★★
そして………しばらく進めば立ちはだかる大きな扉。
デビッドは杖を構え、冷静な表情を浮かべる。
「この先に、強い魔力反応が複数あります。皆さん準備はいいですか?」
と、皆に尋ねる。
───デビッドの言葉は愚問に等しかった。ここにいる皆は共に数々の死線を潜り抜けた仲間達だ。質問はいいか。と、言うデビッドの質問にアレックスは言う。「準備なんぞ、お前とパーティーを組んだ時から常に出来ている」と、不敵に微笑んだ。
アレックスは扉に手を当て、押して開ける。
扉の向こうは広々とした空間となっている。灯台により灯りが灯され、ヒビ割れた地面には天空にいる魔人らしき姿に、複数の人々が手を伸ばしている光景の床絵が描かれ、階段を登った先に祭壇が築かれている。
不気味な光景に、ミリア達は辺りを眺めながらゆっくりと歩む。
「よく来たな、お前達」
コツコツと足音を響かせ、現れたのは戦闘用のフェイスマスクを着用し、マントを装着した高身長かつ屈強な体格を誇った男性工作員だった。
「テメェがイカれたテログループの親玉か?」
アレックスはロングソードを構え、尋ねる。同時に他の皆も、戦闘体勢を整える。
「いかにも………私が、(新政府バロム)の新総統のマクロン・リシャールだ」
テログループのリーダー、リシャールは言った。戦闘用のフェイスマスクを外し、自己紹介。年齢は40代、彫刻のようにくぼんだ頬に、鋭い眼差しを向ける。
するとミリアは、アレックスの前に出て発言する。
「マクロン・リシャール………アナタを組織犯罪、国家転覆、テロ行為の容疑として逮捕します」
「テロ行為と言うか?この私の神聖な活動を、我が月の一族を闇に葬った現政府に復讐して何が悪い?
マクロンは黒刃のロングソードを片手で構え、怒りの発言を発する。
「ミリア、コイツに何を言っても無駄だ。テロを引き起こした奴の考えは、いつもロクな妄信でしかない」
アレックスは一喝するように言った。
一族を闇に葬った現政府に復讐………。と、言うマクロンの発言に、優しいミリアは思わず感傷に浸りかける。その性格を知っているアレックスは、相手にするなと言う意味でだ。
「そうだな、まずは彼等が相手になろう」




