第54話 無限のD(インフィニティD)
「ホラホラッ!!受け止めるだけかぁッ!!」
それは一迅の烈風のように………。
メルディはダッシュ。中間距離にて両手からショートソードを振るい、的確に急所を狙い、剣撃を展開。1か所でもダメージを与えられたら………致命傷。
「ぐっ………」
ミリアは苦悶の表情、ショートソードを振るい、切り払う。だが、体力消費により切り払えない剣撃が急所外の箇所に剣傷を刻み、鮮血が空中に広がり、地面にポタポタと滴る………。
ミリアは少し下がる。僅かなスキを見つけ、ショートソードを振るい、メルディに斬撃。
「残念、私はこっちよっ」
ミリアが攻撃したのは疑似人形。本人は最初、一瞬で擬似人形を出現させてその後、ミリアの右側に移動してあざ笑う。
そして………両手のショートソードを振るい、縦横無尽な斬撃。
────ッ!!
ミリアは斬撃を与えられ、鮮血が空中に展開し、数メートル後退。しかし、ダメージは浅い。
「嵐の竜巻撃ッ!!」
ミリアは、さらに一段階アップさせたスピードで両手のショートソードを振るい、ミリアに斬撃を展開。
(…………)
ミリアは声を出す暇すら与えられず、斬撃の嵐に飲み込まれ、鮮血が空中に広がる。フラフラと後退し、背後の本棚に身体を預ける………。
地面に鮮血がポタポタと流れ、出血多量と体力消費、激痛で視界がボヤけている。
「つまならい戦い………もう少し楽しめると思ったのに………」
スタスタと歩み寄り、メルディは片手でショートソードを振りかぶり、残念な表情。
「ハァ………ハァ………ハァ………」
ミリアは絶望な表情、誰か、助け………。
ワれを………
Dを………全ての………
ハじまりを………理解しろ。
その時、ミリアの頭に謎の声が響かせる。
Dはデッド……
Dはダークネス……
Dはデミス………
全ての終わりはD………無限のDを司る魔、名は………■■■■■■。
「インフィニティ……D」
ミリアは頭の中に流れる声を続けて音読。
★★★★★
一方、ミリアの部屋に本屋で購入した書物がページがパラパラと広がり、赤黒い文字が光る。
★★★★★
そして………ミリアに赤黒い閃光、衝撃波が広がり、メルディは吹き飛ばされる。
──形式無限なるD(インフィニティD)。
まるで獅子のような金色のタテガミ。赤黒い角が生えた隻眼の鋭眼マスク、両肩には赤黒い長殻ショルダーアーマー。
胸部には赤黒いビキニアーマー、両腕には赤黒いガントレットを着用し、脚部には赤黒いフットアーマー。
───何だコイツは………。
メルディは、ミリアの姿に驚愕。一言で例えば人ならざぬ者、人間の世界に足を踏み入れた悪魔である。
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