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劇場版ストーリー35




───甲板中に、ロープで拘束された戦闘不能の工作員が座り込む。ミリア達は敵兵の全て撃破し、心配かと思われた乗組員の安否は奇跡的に無事だった。


「ざっと、こんなもんか………」


 アレックスは辺りを眺め、ロングソードを鞘に納める。


「しかし例の女性の工作員がいません。それが、気になります」と、ミリアは不穏な様子でショートソードを鞘に納め、キョロキョロと見回す。


「確かに、現れてもおかしくはなかったのですが、意外ですね」


 ロメロは言った。


 この感じは………と、デビッドはピクっと何かを察し、海上に差す。


「皆様、あれを見て下さいっ」

  

 デビッドの声に、皆は視線を向ける。


───皆の視線の先に、空中に映し出されたのは映像だった。それは魔導師の魔力により作り出された映像である。すると声が響き渡る………。


  よく、この戦いを乗り超えた。しかし、時すでに遅かったな………。


「この声、あの女工作員か?」と、アレックス。


「時すでに遅しって………一体、どうゆう事かしら?」


 ミリアは考える。


「何かあったのかい?」


 アンゼシカ(真美)は帆旗から飛び降りて着地し、尋ねる。


「あ、マスク・ド・aさまぁ!!」


「コラコラ、この状況でやめなさい」


 抱きつくミリアに、アンゼシカ(真美)の登場に、やんわりと注意する。


 フフフ………これを見ると良い。


 女性工作員の声は、皆に魔導映像を見るように促すのである。


「おい、これってっ!!」


 アレックスは魔導映像を見て、驚愕するのである。


 すると、映像は首都バーモントの景色が映し出される。それはモンスターによる出現で、建物を破壊し、市民達を襲撃している。モンスターの姿、それはゴブリンやオーラ、リザードナイトといった種族と人間を合成したような異形をしている。


「おいおい、ありゃキメラって言う合成魔獣って奴か………」


 サウルは言う。フムフムと頷き、口を開かせる。


「キメラですか………人とモンスターを融合して作り出した合成モンスターの事でしょうか」


 何ておぞましい所業だ…………と、いつも静沈着なデビッドさえ、額からポタポタと冷や汗を流してしまう。


 これは我が、(新政府バロム)の旗揚げである。首都を破壊し、愚かな共和国政府と共に全ての人々を贄とし、真の共和国の支配者となるのだっ。


 魔導映像はプツリと消える。


「どこまでも悪趣味な奴らですね………魔導検察術(マジック・リサーチ)っ」


 デビッドは詠唱。詠唱陣が交易船から海上全体に広がり、魔導映像を遠隔で発動した発信ポイントを検察していく。範囲は今いる場所から海上全体であり、共和国南部にまで範囲までである。


「見つけましたっ」


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