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劇場版ストーリー28




「さて、投降してもらいましょうか?」


 アンゼシカ(真美)は大聖剣を、岩丘に乗って顔を押さている女性の工作員に突きつけ、投降を促す。しかし………そんな要求を大人しく聞き入れる程、甘くない。


 女性の工作員は首に掛けられている笛付きのネックレスを取り出し、笛を鳴らす。


───鳴らした笛の音色により、渇いた足音を響かせて駆け付けたのは漆黒の鎧で武装した騎士馬。駆け走る騎士馬に、女性の工作員は岩丘から跳び降り、騎士馬に跨って跳び乗る。


「また会おうっ」


 そして女性の工作員はマントを広げ、騎士馬に乗って戦場から走り去る………。


「待ちなさちっ」と、アンゼシカ(真美)は手を伸ばして引き止めようとする。しかし馬のスピードが速く、すぐに見えなくなる。


 ★★★★★★


 女性の工作員は、岩丘地帯を馬に乗って駆け走る。フェイスマスクを破壊され、揺らされる黒髪を覗かせ、素顔が露わになる。


「まさか、私がフェイスマスクを破壊されるなんてね………。あの、マスク・ド・aと言う騎士。なかなかやるみたいね………」


 女性の正体はシェバ・ハメド。そして、とある場所に向かうのである。



 ★★★★★★


───その頃、場所は共和国議事堂。


 首相の執務室。静かにドアを開き、こっそりと入る中年男性の議員。野党の議員であり、議会では対立関係になる。


 ゴソゴソと室内にある首相の執務机、本棚に手を伸ばし、複数の書類を重ねて封筒に入れていく。

 

「おい、何をしている?」


 執務室にて、駆け付けて来た警備兵達は野党議員に尋ねる。すると、野党議員はペンダントを取り出し、口を開く。


 ───新政府バロムに栄光あれっ 


 野党議員が唱えると、執務室全体にペンダントの輝きが発揮される。そして首相の執務室が爆発に見舞われ、警備兵達が巻き込まれる。


───何があった?


───爆破テロか?


───被害状況を確認しろっ


 議事堂全体は、大混乱に陥っていた。廊下中には爆煙、避難している共和国議員達と駆け付ける警備兵達でバタバタしている。


「これは、何と言う事だ………」


 議事堂の入り口にて。リチャード首相は先に避難し、爆煙が舞い上がる執務室を眺める。それは明確に知れ渡る………(新政府バロム)の恐ろしさを。


 しかし、これは事件として公表する事は出来ない。この事態は機密事項の事故であり、公表すれば国民に混乱を発生される恐れがあり、施設の中にある配管のガス爆発による事故として処理されるのである。

 

───死傷者は、駆け付けた警備兵が3名。重傷者が2名、そして爆破を発生させた野党議員が1人と言う情報である。



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