表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

537/556

劇場版ストーリー27




「自分の命が危険だから逃げて………それで処刑するなんてアナタはどうかしてるわっ」


 アンゼシカ(真美)は言った。彼女は戦場における監督の役割をしており、敵前逃亡を図った兵士に攻撃を加え、戦場に戻らせる役割をしているらしい。


「その甘さが、グループを弱くする。ならば貴様に身の程を教えてやる………」


 女性工作員はバサッとマントを広げ、漆黒のロングソードを構え、攻勢を仕掛ける。


「早いっ」と、アンゼシカ(真美)は大聖剣で仕掛けてきた彼女のロングソードを受け止める。例えると彼女のスピードは疾風で、風を切っている。並の人間では彼女のスピードは見切れない。


「私のスピードを見切るなんて、やるな貴様は………」


 互いにぶつかり合う刃。ギチギチと渇いた金属音を響かせ、彼女は涼しい表情で投げかける。その様子は多くの戦場を潜り抜け、同時に多くの人間を殺して来たような威圧感を放っている。


「マスク・ド・a様っ」


 その様子を、ミリアは声を張り上げる。少しだけ足を踏み入れ、心配して加勢に入ろうとする仕草を見せる。


「ダメです、ミリアさんっ!!」


 アンゼシカ(真美)はピクっと反応し、大きな声でミリアに告げる。加勢はありがたいけど、レベルが違うから………。私の声にミリアは、踏みとどまる。


「仲間を傷つけない為、1人で立ち向かうか………優しい奴よ」


 ───そして彼女はバックステップで距離を作り、ロングソードを振るって斬撃の嵐を発生させる。


「はぁっ!!」


 アンゼシカ(真美)は斬撃の嵐に対し、大聖剣を振るい、火花を散らして対抗する。しかし………互いは無事では済まない、全身に剣傷が刻まれ、身につける衣類がズタズタになる。


「楽しい、楽しいぞっ!!私とマトモに相手をするとは、貴様が初めてだっ!!」


 戦いの中、女性の工作員は高潮する。

 

「そこっ」


 斬撃の嵐の中にある僅かな隙を発見し、アンゼシカ(真美)はその一瞬の隙を見計らい、大聖剣を一振り。


 女性の工作員は、フェイスマスクの中から歪ませた表情を覗かせる。咄嗟に気付き、アンゼシカ(真美)の一振りを受け止める。しかし体勢が悪く、パワーで負け、下がる。


 そして一瞬で体勢を整える。


「実力は私より上か、見事だ……」


 彼女から見て右側から。アンゼシカ (真美)に繰り出される斬撃を彼女はロングソードを振るい、払おうするが、一瞬の一振りが彼女のフェイスマスクを捉えられ、破壊される。


 装着していたフェイスマスクを破壊され、地面にポトっと落下する。正体は見せまいと女性の工作員は飛脚して岩丘に飛び乗り、片手で顔を押さえる。


「この私相手に、敗北させるとは………」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ