劇場版ストーリー17
場所は東メインストリートにある宿屋、アレックス達(ミリアは除く)宿屋に滞在し、その費用は共和国の首相が負担している。ちなみにミリアの方は王族における警備上の理由により、共和国政府が用意した客室にて宿泊している。
★★★★★★
───今日は色々とあった………。
アンゼシカは部屋のベッドにて仰向けになり、今日1日に起こった出来事を思い出す。時間帯は人々が寝静まった夜、時計の針は10時を指している。
始まりは謁見の間にて、突如としてミリアさんに呼び出されるアレックス達。内容は隣国であるノーザンブリア共和国の首相リチャード・ルーガンによる要請だった。内容は、かつてクロフォード王国で活動していたテログループの多くの残党が隣国であるノーザンブリア共和国にて、共和国内テログループに加入し、テロ活動をしているとの情報で、それらのせん滅だった………。
しかし、共和国と王国による国間の要請ではなくて実際は冒険者ギルドによる国際レベルのクエストだった………。クエストの依頼主はリチャード首相であり、ミリアは王国代表として、アレックス達は国際レベルクエストとして依頼を受け、共に共和国に入国するのである。
そして………共和国に入国して初めは首相であるリチャード首相との会談。内容は共和国におけるテログループである(新政府バロム)の脅威だ。彼らは反政府派で、国内で様々な地域で破壊活動をしているならず者だ………。共和国と陸路を進んでいた商人馬車、あと南の国を結ぶ海域にて、穀物や鉱石が入った輸入船を襲撃したり、採取クエストの際に現れて冒険者に奇襲を仕掛けたり………そして、人さらいや違法薬物の取り引き、人身売買といった非合法なシノギをしており、共和国を中心にて徐々に勢力を拡大している。
そして最悪な事に、現政府の一部の議員が奴らと繋がっているらしい。
テロ活動が発生しても、彼らと関わりある現政府の議員により、軍隊を行使しても情報が筒抜けになり、対処されてしまう仕打ちだ。
───ごめんなさい、皆さん………。
アンゼシカは、ベッドで仰向けで夜の天井を眺め、今日、深夜に目覚めた夢のこと………ミリアの言葉が気になる。
「あの夢は………一体何だったのだろうか?」
劇場版におけるあのシーン………聖剣クラウ・ソラスを突き立て、ミリアはあの場で何をしようとしていたのか………劇場版MILIAのラストシーンは知らないけど、もしかしてミリアさんが死んでしまう結末になるのだろうか………。だとしたら、どうしてあんな状況に陥ったのだろうか………。




