表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

521/556

劇場版ストーリー11




(あれ?誰かいるようね…………)


 アンゼシカ(真美)はアレックスの達が座るテーブルにて、一緒に座っているのは褐色肌の女性に視線を移す。年齢は20代前半、スラッとした黒髪ロングに冷静な青い瞳、麻色のフード付きの長袖の服に、黒いスカート。


 女性はイスから立ち上がる。


「はじめまして………私はシェバ・ハメドと言います。この共和国で冒険者活動する際、皆様のサポート役として参ります」


 と、女性は自己紹介する。


(凄い綺麗な女性ね…………しかし、本当に彼女はサポート役だけなのかしら?それに、あの髪の色や雰囲気に何処か見覚えがあるような………)


 アンゼシカ(真美)は思い浮かべ………そして、何か引っ掛かるような感じで、シェバをじっと眺める。黒髪で褐色清楚な女性に、思わず見惚れてしまうアンゼシカ(真美)である。前世での私とは大違いだ………。


 するとシェバは、アンゼシカ(真美)の視線に気付き、彼女に向けてクスクスと微笑み掛け、大人の魅力を醸し出してくる。


 ミリア、シェバをジッと眺めているアンゼシカ(真美)の腕を組み、嫉妬深そうに表情を曇らせて言うのである。


「ちょっとマスク・ド・a様………」


 ミリアがぷくっと頬を、赤くなったリンゴのように膨らませ、アンゼシカ(真美)を見つめてくる。


「ミリアさん?………これはだね………」


 何処か黒白い嫉妬のオーラを醸し出しているミリアのアプローチに、思わずアンゼシカ(真美)は困惑してしまう。それに腕を組んでくる力が強い、気持ち的には浮気を疑われた旦那だ………。


「私と言うものがいるのに、マスク・ド・a様は他の女性に目移りするんだ………」


 アンゼシカ(真美)から後ろ向き、不貞腐れた様子で体育座り。そして嫉妬によりブツブツと嘆き掛けるのである。


「ミリア様………」


 ミリアの様子に、アンゼシカ(真美)はさらに困惑する。するとシェバは言う。


「アナタの事は聞いてますよ、確かマスク・ド・aさんでしたか?ミリアさんを影から守る騎士のような人だと?」


「まぁ………そんな感じです。隠れていても、バレてしまいますけど」


 アンゼシカ(真美)は微笑み、ポリポリと頭を掻いて答える。もう、慣れた事だけど………。



───その後、アンゼシカ(真美)は(もう他の女性は見ないから………)と、ミリアに謝り、何とか機嫌を取り出した。そして………アレックスは精算所にて、機嫌を取り戻したミリアに土下座していた。何故なら小さな翼(リトルウィング)が食べた飲食代により、財布を破壊したからだ。


「それなら、私がお支払いします………」


 シェバは嫌な顔をせずにミリアの前に立ち、財布を取り出して代わりに飲食代を支払うのである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ