表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

514/556

劇場版ストーリー4



───場所はアパルメントの外。


「深夜に、陛下が申し訳ありません」


 メルディ将軍は深々と頭を下げる。


「ええ、構いません。アナタもこの時間帯に、ご苦労様」と、アンゼシカ(真美)は言った。


「さて、帰りましょう。ミリア様?」


 何処かおっかないオーラを発揮し、メルディ将軍はミリアの首袖をぐっと引っ張り、引きずって連れ出して行く。こう見えて、メルディは怒っている。何故なら城にて、アルフレッド陛下がミリアがいないと騒動があり、寝ている時にこのド深夜に呼び出され、捜索に駆り出されたのだ。


「メルディ………あと少しだけ、お願い?」


「黙れっ」


 ミリアのお願いをあっさりと一蹴するメルディ将軍。ド深夜に叩き起こされた為、めちゃくちゃ機嫌が悪いのだ。

 

「ちょっと、女王陛下だから、もっと優しく……………」


「ミリア女王陛下、あとで説教です」


「いや~~~~マスク・ド・aさまぁ~~~~」


 メルディに、ズルズルと引きずられていくミリア。深夜のこの地区に、女王陛下ミリアの断末魔が響き渡るのである。


「あはははは…………御愁傷様」と、アンゼシカ(真美)は手を振って見送る。


「ふん………おっぱい娘には、お似合いの連行劇ですの。ザマァみろですの」


 絵葉(えば)は連れていかれるミリアに、ケタケタと笑って見送る。


「アンタね…………」


「ドナドナド~ナ、ド~ナ~~………子牛を乗せてぇ~~~~」


「ミリアさんを子牛に例えるんじゃないの」


 と、苦言を呈する。懐かしい童話ではあるものの、今のミリアにはこの状況にピッタリだ。


───中谷絵葉(なかたにえば)。前世の世界にて、高校生2年生の頃に出会った眼鏡っ娘の後輩であり、親友だ………。出会いは某フランチャイズチェーンのレンタルビデオショップにて、同じDVDを借りようとしていた所だ。性格はハイテンションで私へのスキンシップが激しいのが難点だ。


「へへ………何ですか?せんぱい?」


 など、可愛い所もあるから憎めない。


 少しだけ、静かな間。再びアンゼシカ(真美)は口を開いて尋ねる。


「あのさ、アンタは知っている?劇場版のMILIAの事を?」


「劇場版MILIAの事ですか?…………そんな情報、初めて聞きました」


 絵葉(えば)は言った。


「アンタは知らないの?………夢で見たのは私だけか」


 意外な答えに、アンゼシカ(真美)は困惑する。知っていたら対策しようがあったのだが…………。なお、あの夢は劇場版のプロモーションビデオ程度で、物語の内容は詳しくは知らない。


───とにかく今は考えても仕方ない………とりあえず、寝よう。今は深夜なので、眠たくて仕方ない。今頃、説教されるミリアは心配だけど…………。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ