EXストーリー54
「やめろぉおおおおおおおっ!!」
Diablosは断末魔の叫び声を響かせる。
レオナルドの霊体は発揮する。
───汝、かの者を邪悪なる意志から解放したまえ………。
発揮された能力により、マリアの身体からDiablosの邪悪な意志が、黒い無数の手は白銀の粒子と化し、消滅。
「マリアさんっ」
ミリアは咄嗟に彼女を名前を呼んだ。
───ありがとう………ミリア、そして他の皆さん………これで私は、女神の下に行ける………。
Diablosの邪悪を意志から解放されたマリアの精神体は涙を流す。そして上空に詠唱陣が発生し、彼女は天に召されて浄化される。
「それでは、ワシもお暇しよう。我が孫娘よ、青二才と共に王国を頼んだぞ」
「はい、ありがとうございます。レオナルドおじい様」
ミリアは言った。
「では、さらばじゃ………」
レオナルドの精神体は役目を終えたように、天に召される。
★★★★★★
壮絶な異変は終わりを迎え、火山地帯と樹海は元の景色に戻り、暴走状態となっているモンスター達は落ち着きを取り戻し、ベースキャンプにて待機していた王国軍は安堵の様子で肩の荷を落とす。
そして、これにて火山地帯の調査クエストは終了し、冒険者ギルドと王国調査隊は引き上げるのである。
───それから………後日、本格的に火山地帯の開拓活動が実施され、作業員が行き交う。
村が創設されるのはベースキャンプを設けた広い場所。村の名前は(オライオン村)、広場には彼女であるマリア・オライオンを象徴とする銅像が建てられる。
約1ヶ月後………こうして、オライオン村の完成し、式典が始まる。村に移住するのは十数名、始めは少ないが徐々に移住者が増えるように尽力するつもりである。何故ならこの地帯は環境が安定しており、多くの資源が豊富である。安全になればさらに移住者は増え、いずれは町となるだろう。
式典に集まる人々の前、ミリアは宣言する。
「ここに、オライオン村の創設を宣言致します」
ミリアは翡翠宝石により精製したヒスイカズラのペンダントを、銅像の首に飾り付けるのである。
花言葉は(私を忘れないで)。それは過去、とある司祭により、悪魔召喚の贄として犠牲になった彼女を弔う意味を込めて。
───そして、パチパチと拍手が鳴り響く。
ミリアは空を見上げる。
(見ていますか?おじい様、そしてアンゼシカお姉様、私は頑張ります。このクロフォード王国を、良い国にする為、私やアルフレッド、そして仲間達と共に国民を導いて行きます。どうか、空で見守っていて下さい………)
と、決意を込めるのである。




