EXストーリー50
───大規模な礼拝堂全体は、マリアDiablosの魔力により、空中にチリを充満させ、地鳴りを響かせる。何故なら怒りで身を震わせ、それは小バカにされ、嘲笑され、意思を蔑ろにされたような様子だ。
「もう一度、言いますが、シュバルツ家の子孫ではなく、私はミリアですっ」
ショートソードを片手で構え直し、奴に視線を向け、不敵に主張する。
マリアDiablosは、片手で宝剣を突きつける。
「調子に乗るなよ…………この程度のダメージ、どうってこともない」
そして宝剣を持たぬ左掌を掲げ、暗黒の魔導球を出現させる。暗黒の魔導球からは黒い雷流がバチバチと放ち、ぐにゃりと空間を歪ませる。
「気合い入れろよっ!!でかい物が来るぞっ」
サウルは警告し、声を張り上げる。同時に彼はバックから、錬金道具である(虹色の手鏡)を取り出し、掲げる。
魔力の殻っ!!
ミリア、アレックス、デビッドにサウル、ロメロと小さな翼。あと私(真美)と絵葉に、虹色の殻が包み込む。それは、魔導ダメージの軽減する効果を持っており、備えだ。
さらに詠唱するマリアDiablos。
「暗黒の岩撃」
地面から漆黒の岩盤が一斉に隆起し、波のように襲いかかる。空中を充満する塵、裂ける地面に、尖った形で隆起する岩盤。
「くっ…………」と、体勢が揺らぐミリア。
「破っ」
ミリアの前にロメロが瞬時に立ちはだかり、迫りくる岩盤の波に拳を叩き込む。岩盤の波はロメロの拳により破壊され、無効化。
「ロメロさんっ」
ミリアは岩盤の波により発生する衝撃波をショートソードでガードし、踏ん張って持ちこたえ、彼の名を呼び叫ぶ。
「大丈夫であります、サウル様の錬金道具で、ダメージは軽減しました」
ロメロは振り向き、クスっと言った。ダメージは軽減したが、自慢の執事スーツはボロボロ。
「くだらない…………何がコンビネーションだ…………」
マリアDiablosは宝剣を突き上げ、空中に詠唱陣を描き、次の異能を唱えようとする。
「させないっ!!」
少女状態の小さな翼は、口から氷の塊をマリアDiablosに向かって放ち、ミリアの横を通過する。
放たれた氷の塊は、マリアDiablosにヒット。しかし、詠唱状態は止まらない。
「無駄だ…………漆黒の裁きにより、滅するがよい」
それはミリア達がいる位置、そして上空に漆黒の詠唱陣が無数に描かれ、暗黒の光線が一斉に降り注ぐ。
───戦場に降り注がれた暗黒の光線により辺りは破壊され、漆黒の塵が一帯に充満する。全体魔導術、暗黒の裁き。
「ふん、他愛もない…………」
すると、充満する漆黒の塵に、キラリと閃光。




