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第49話 光の玉イベント



 ワレの声が聞こえしモノよ………

   ワレの声が………ワレを求めよ………

   

 私(真美)は、謎の声に導かれるように進む。

 図書館中、空中にフワフワと浮遊する本棚を通り抜け、探し回る。謎の声の方向に進むことに、声は次第に大きくなっていく。

 

 声の方向に進む度、私(真美)の心の中に光が輝き、何かが映し出される。



   ★★★★★★


───武器を一斉に構え、団結している数多くの戦士達。その戦士達の前には巨大な闇、そして魔族の雑兵達が立ちはだかり、凄まじいオーラ。


 ………しかし、凄まじいオーラを前にしても戦士達は怖れない。戦士達のリーダーは先頭に立ち、駆ける。

 タテガミのような金髪、勇ましいアゴヒゲを生やし、長身かつ鎧のような体格をした男性だ。


   ★★★★★★



「何だ、今の光景は………」


 私(真美)は映し出された光景に驚愕。

 このイベントは確か、ミリアの(光の玉)イベント。


───本来、このイベントはミリアが夢の中で謎の声が語り掛けて来て、後日にこの図書館を導かれるように訪れ、エンディングにおける重要な(光の玉)を入手する為の初期イベントである。


 このイベントに私に発生したって事は………つまり、マスク・ド・a、兼悪役令嬢の私が主人公の役割を担ってしまった………とゆーことは、ラスボス役はやはり………。



 しばらく歩いていた………声に導かれるまま歩いていた事により、道順は分からない。


 とある部屋の前はクサリで繋がれた柵で封鎖されていた。クサリの柵にはカギで固定され、入室不可だ。


────クサリは意思でも宿ったかのように………カチャカチャとクサリは解かれ、床に転がる。

 そして………ガチャっとカギが解錠され、入室可能になった。


 入るがいい………


 謎の声はアンゼシカ(真美)の心に語り掛ける。


 アンゼシカ(真美)はゴクッと息を呑み、そして意を決し………押しドアに両手を伸ばした………。


 ドアを開き、たどり着いた場所は何もない部屋。

 真ん中の展示台には、解読不可能な文字が刻まれた石碑が置いてある。室内は人一人、生き物全てを寄せ付けず、不気味な程の静寂に支配されており、例えるなら世界から忘れ去られた状況だ。 


 私(真美)は気持ち引き締め、室内に入る。まるでアレだ、そう高校受験で経験した面接だ。あの緊張感に似ている。

 

「私を呼んだのは、アナタですか?」


 私(真美)は尋ねる。


 いかにも………待っていたぞ………

    前に出るがいい、希望を託しし者よ。


 謎の声はアンゼシカ(真美)に促すのである。

 



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