表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

496/556

EXストーリー41




───その後、他のメンバー達も集合するのである。視線の先、それは嫌でも火山地帯の方に向けてしまう。


「マスク・ド・a様、あれはやっぱり?…………」


 ミリアはゴクっと息を飲み、額からは汗。


「おそらく、昼に聞こえてきた謎の女性の声だろう…………いや、具体的には■■■■■■に力によって、火山地帯のエネルギーを借り、強大化した超常的存在だな…………」


 アンゼシカ(真美)は言った。Diablos(ディアブロス)と、口に出せば■■■■■■となってしまうのは、奴が復活した証だろう。


「それで、行くのか?」


 アレックスは尋ねる。


「はい、当たり前です…………」


 ミリアは皆を眺め、自信に満ちた表情を浮かべる。その自信とは、彼らと出会い、そして数々の修羅場を乗り越え、強い絆で結ばれた仲間達。自分は、もう1人じゃない…………と。


 すると…………。


「私のこと、忘れてませんか?」


 ひょっこりと、現れたのは絵葉えば


絵葉えば…………アンタ、いきなり出てくるのね?」


 アンゼシカ(真美)はため息を吐き、呆れるように言う。


「はい…………誰かさんが私を出したり、忘れていたり、色々あったんです」


 絵葉えばは言った。


 絵葉えばの言葉に、皆は沈黙し、何の話だ………。と、首を傾げるのである。


小さな翼(リトルウィング)、頼むっ」


「りょっ」


 アレックスの言葉に、小さな翼(リトルウィング)は敬礼する。そして数十メートル以上の体格の飛竜ワイバーンに変身し、咆哮を響かせる。


───うわ…………アレは、飛竜ワイバーンか…………。


 他の調査員達は、咆哮を響かせる飛竜ワイバーンの姿を見てパニックになる。


「待ってください。この子は仲間で、危害はありません」


 ミリアは訴えるように説明し、調査員達を落ち着かせる…………。




───すると、ミリアは「皆さん、ちょっと待っててください」と、テントから魔導水晶を取り出し、城の上層部に連絡する。


「では、頼みます」


 ミリアは魔導水晶で、遠隔通信。それは軍の派遣要請であり、何故なら樹海全体も火山地帯と同様、漆黒のオーロラのような怪しい雰囲気を漂わせており、いつモンスター達がベースキャンプを襲ってくるか分からない。


「さて、行くか…………」


 アレックスは意気込む。


 そして皆は、飛竜ワイバーンに変身した小さな翼(リトルウィング)の背中に乗り込む。


「行くよ、みんなぁ~~~っ!!」


 小さな翼(リトルウィング)の陽気な掛け声に、皆は振り落とされないように、背中に掴まるのである。そして大きな翼をバサバサと羽ばたかせ、ベースキャンプから飛び立ち、火山地帯に向かうのである。

 

 そして上空から見下ろす樹海の景色は、漆黒のオーロラが広がっており、地鳴りのようなモンスターの唸り声が響き渡る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ