EXストーリー40
───フフフフフフ…………なら、刻がくるまで備えるがいい。
声の主は、役目を終えたように消え去る………。同時に赤色の空と黒いチューリップは消え、景色はいつものベースキャンプに戻るのである。
その後、皆と話し合い、ミリアは皆に声の主について説明する。夢の中で現れた事から始まり、そして現在に至るまで…………。
「もしかしたら、火山地帯で起こっている数々の異変は奴の仕業かと…………」
デビッドは腕を組み、発生している異変を思い浮かべ、頷きながら推測するのである…………。火山地帯や樹海における環境、生息するモンスターの気質、気候の異変を、それらが全て、この声の主が何らかの理由で復活したかつての禁忌的存在の魔力により取り憑かれ、そして火山地帯のエネルギーを核として使い、異常事態を引き起こしている。
★★★★★★
「う~~~~む…………」
───夜、アンゼシカ(真美)は額に人差し指を当て、悩む…………。場所は居住テントのベッド、内容は声の主であるマリア・オライオンについて…………。
奴の最大の嫌な所、それは見た目に反して弱い所だ…………。仕掛けてくる攻撃は主に単体攻撃、黒い雷による魔法攻撃だ。それは問題ない…………。しかし攻略サイトでは、奴を倒してしまえば怒りを最大発揮。そこから火山地帯から大噴火を引き起こし、王国全体に大地震を発生させる。
大地震が発生すれば、王国全体は壊滅的被害により、王国崩壊エンドが待っている。
───実質、物語におけるバッドエンドである…………。これはゲーム製作陣における最大の引っ掛けであり、最大の理不尽である。
(弱いボスと見せ掛けて、楽に倒したところで理不尽なバッドエンドイベントを見せる。本当に良い演出ね…………)
アンゼシカ(真美)は皮肉に微笑む。このゲームにおける最大の引っ掛けに、ため息しかない…………。
───おい、大変だっ!!
そのとき、外のベースキャンプにて騒がしい声が響き渡り、バタバタと騒動を発生させている。
「…………何かしら?」
アンゼシカ(真美)はベッドから立ち上がり、居住テントの外に足を運ぶ…………。
そしてベースキャンプは各調査員達がパニック気味かつ慌ただしい様子、バタバタとした足取りで行き交っていた。
アンゼシカ(真美)がテントの外に出ると、そこは異様な光景が広がっていた。
「何、これは一体何なの?…………」
異変が発生している場所、それは火山地帯の方からだ。火山全体を包み込んでいるのは漆黒のオーロラのような瘴気であり、バチバチと大規模な雷流を引き起こしている。




