EXストーリー39
「ミリアさん、私は?」
続いて、アンゼシカ(真美)は自身を指し、ミリアに尋ねてみる。何故なら自分が花に例えるとどんな花なのか興味があるからだ………。
「マスク・ド・a様は………」と、ミリアは私(真美)の方をパッと見て、腕を組んで考えくれる………。まるで占いのようで、どんな結果になるかワクワクしてしまう。
───レオナルド………我が■■■■■■を封印し、そして滅し、憎き子孫よ………。
そのとき………雰囲気は一変する。赤色の空に黒い雲、そして黒いチューリップの花畑が広がり、ベースキャンプ中に響き渡る声。
「何だ、この声は?」
「黒いチューリップ?………」
アレックスとデビッドは驚き、あと他のメンバー達も立ち上がり、辺りをキョロキョロと眺めるのである。
───我が■■■■■■を滅ぼしキサマらを、私は許さない………。
「■■■■■■だって?」
アレックスはロングソードを構え、臨戦体勢を整える。何故ならその禁忌の名は、生涯は聞く事はないと思っていたから………。
黒いチューリップ花畑を表現され、ミリアは怒りに満ちた表情で、声の主に向かって尋ねる。
「アナタは私の夢の中に現れたり、挙句の果てには滅んだ悪魔の名前を出して、私達の仲間まで巻き込んで現れるなんて、目的は何ですか?」
ミリアの問いに対し、声の主は答える。
───目的か………それは我ら、■■■■■■様の復活だ………。
声の主、それは女性の声。禁忌の名を出して言う。
「そうはさせないわ………アナタが何度、復活しようと、私達が阻止するっ」
ミリアはショートソードを構え、宣告する。
何故なら■■■■■■はシュバルツ家が背負った負の遺産であり、忘れら去れる事は許さない業だ。しかし、それはひと昔の考えだ………1人で業を背負わず、今では頼りのある仲間達がいる。
「そうだ。お前が何度、地上に現れようが、その度に俺等が倒すっ!!」
「身体と言葉は臭いですが、アレックスさんの意見に私も賛成です」
デビッドの言葉に、アレックスは「オイっ」と、ツッコミを入れる。
「俺も。だ、錬金術で作った自慢の手作り爆弾をお見舞いしてやるよっ」
サウルは陽気な笑み、片手でバックから手作り爆弾を取り戻して持ち上げ、言ってやる。
「私も、レオナルド殿の盟友の子孫の執事代表として、この拳を叩き込むのみです」と、ロメロは礼儀正しくお辞儀する。
「私も同じく、ミリアさんのサポート役として、皆さんの仲間としてこの刃を振るいます………」
アンゼシカ(真美)は大聖剣を片手で担ぎ上げ、布告する。
「皆さん………」




