EXストーリー33
───それから2日間、ミリアは休息。いや、休ませる。何故ならミリア、意地でも働こうとするからアンゼシカ(真美)が居住テントにて見張っている。
「ミリアさん、休んでください」
アンゼシカ(真美)はイスに座り、ドンっと腕を組む。
「どうしてもダメですか?」
布団を被り、ミリアは恥ずかしい表情で尋ねる。しかし、アンゼシカ(真美)は…………。
「ダメです。せめてあと、1日は休むことです」
と、答える。
「何日も休むと心配なんですよ。城の方が…………」
ミリアは視線を反らし、しんみりと呟く。
「アルフレッドさんの事ですか?」
「はい、私が式典の際、城に帰った時に大臣から聞きました。彼の国民の支持率です」
「支持率ですか?」
ミリアは説明する。
「はい、アルフレッド陛下は女王のミリア様お飾り、リーダーシップがない、対応が遅くてだらしない。など、聞いていたら頭痛くなりました」
ため息交じりのミリアの言葉に、アンゼシカ(真美)は驚愕する。
「厳しいですね…………やっぱり言論の自由があると、国民は正直になりますからね…………」
「アルフレッドさんには、もう少しリーダーシップを発揮して欲しいものです。私が来るまでの会議では、民族対立の件もうまく決められず、軍を動かそうとしたり、税金を投入してギルドに一任したりとの案や…………それで私が遠隔で会議して、民族政策の法律を作ったのです」
ミリアは言う。ため息を吐き、アルフレッドの姿勢に、少し呆れた様子で。
「しかし、アルフレッドさんも、ミリアさんまだ10代、焦ることは無いかと…………」
アンゼシカ(真美)は言う。前世では10代と言えば学生であり、社会人ではまだ未熟者。いきなり国の指導者は難しい。しかし、彼女の言葉に、ミリアは言う。
「ダメです、国を任せられた者は例え赤子だろうと関係ありません。陛下なら民を導き、そして平和と安全を守らなければなりません」
ミリアは厳しく言う。国王は民に寄り添い、人権を尊重し、共に国を発展させていくのが思想だ。ちなみにあの後、民族政策代表に就任したスアレスにより民族対立は落ち着いた。
国王陛下に就任したアルフレッドも大変だ…………。するとアンゼシカ(真美)は提案。
「ミリアさん、少し散歩をしませんか?」
「え、それって…………もしかして、マスク・ドa様とデートですか?」
瞳をキラキラさせるミリア。
「まぁ…………散歩ですが、君がよかったらの話だ」
「はい、行きますっ!!」
ミリアは喜んで手を挙げる。
───こうして、アンゼシカ(真美)とミリアはベースキャンプの外にて、散歩することに。
「デート、デート、マスク・ド・aさまとデートっ」と、ベッドの上で舞を披露するミリア。




