EXストーリー32
───私は思い浮かべいた。このゲームにおいてのEXストーリーの事だ…………。まず、このEXストーリーはアンゼシカルートを攻略しないと出現しない。
アンゼシカ(真美)はふと、思い浮かべる。それはミリアが夢の中で出現したの事だ。
(このステージにおいてのボス、それはマリア・オライオン。彼女の正体は、このゲームのラスボスであるDiablosを召喚する時、生贄となった女性だ。崇拝していた悪魔を倒されたことによる彼女の強い怒り、それが思念となって火山に宿り、周辺一帯に異変を引き起こしている…………)
それくらいかな?…………。と、アンゼシカ(真美)は推測する。ミリアの夢の中に出てきた理由は彼女の祖先であるレオナルド・ミア・シュバルツがDiablosを封印し、その後の子孫であるミリアが倒したことににより、現れるようになった。アンゼシカ・ヨハーソンの祖先であるクリス・ヨハーソンも無関係ではなく、私も一応、見えるらしい…………。
「マスク・ド・a様?」
ミリアは、横でイスに座っている私(真美)に視線を向けてきた。
時刻は夜、場所はベースキャンプのテント、ミリアはベッドに寝入り、横になっている。
「少し、考えことをね…………。君こそ、どうしたんだい?」
「ただ、静かだったので話掛けたんです」
ミリアは言う。
「そうか…………それと、君は少し働き過ぎだと思うよ。昨日は火山地帯の調査、そのあと倒れて、1時間後にスアレス殿の式典。私は、君には休むべきだと思っている」
しかし、ミリアは。
「何でですか?未開拓地帯の調査と式典は王族の仕事です、でないと国民に示しがつきません」
「ミリアさん、それは違うよ。君の考えは立派だけど、身体を壊したら意味は無いです。それに、心配する人もいます…………」
アンゼシカ(真美)は恥ずかしい表情で視線を反らし、頬をポリポリと掻く。
「心配する人って?」
「国民や、陛下であるアルフレッド。あとは仲間であるアレックス、デビッド、サウルにロメロ、小さな翼にあと…………私も…………」
すると、アンゼシカ(真美)の言葉に、ミリアは頬を赤くする。
「マスク・ド・a様も、私の事を?」
ミリアはベッドから上体を起こし、尋ねる。
「うん、そうだよ。私にとって、君は大切な人だから…………。身体を崩したら、私はとても心配するからね…………」
するとミリアは瞳をハートにする。
「マスク・ド・aさまぁ~~~~!!」
と、抱きつく。
「相変わらず元気だなぁ~~~君は。とにかく、休みなさい。これは私からの頼みだからねっ!!」




