EXストーリー5
城の方?…………陛下職務はアンゼシカ・ヨハーソン本人ではなく、ミリアの旦那のアルフレッド・カイエン。彼は1年前のヨハーソン邸のパーティーで出会い、その後の異変の解決の後にミリアと結婚し、今では国王陛下代理と言う立場である。しかしミリアとアルフレッドの結婚はゲーム本編には存在しない。本来、アンゼシカエンドになれば、陛下代理はアンゼシカ・ヨハーソン。
しかし、アンゼシカ本人は死亡扱いとなり、それにより本来の物語の流れが変化し、アルフレッドがミリアと結婚し、その国王陛下に就任した。
(推測できるのはこのくらいかな?)
アンゼシカ(真美)は太い枝の上にて、ミリア達を影からサポート。そして、「ふんっ」と、背後の茂みから飛びかかる1体のオークを裏拳で成敗。
過去を思い出す。ちなみに私、山瀬真美は過去、このゲームのラスボスであるアンゼシカ・ヨハーソンに転生し、ラスボスエンドを回避する為、ミリア達を今までサポートしつつ色々と苦労し、予想外な展開があったり、壮絶な戦いを経験し、無事に乗り越えた…………。
この木の上の位置から見つからない自信はある。距離は十数メートル、私は気配を消し、下にいるアレックス、デビッド、サウルにロメロ。あと、小さな翼には気づいていない。
ミリアさんがいない事は少し気になるが…………。
キラっ…………。
「マスク・ド・aさまぁ~~~~っ!!」
「ぎゃああああああぁ~~~~っ!!」
───茂みの中、アンゼシカ(真美)の断末魔の叫びがこだまし、鳥の群れがバサバサと羽ばたいていく。
皆は火山付近の樹海を歩いていた。昔は原住民がいたが、王国の民族支配政策により滅んだ。それにより森林を舗装する者がいない為、樹海と化した。周囲には森林が広がり、火山地帯から出来た植物は温暖な環境であり、植物の成長が凄まじい。
「マスク・ド・aさまぁ~~~~…………」
ミリアはアンゼシカ(真美)の左腕を組み、イチャイチャしながら歩いていた。
「もはやお決まりだな、このやり取りは」
アレックスは微笑む。
「世話をかけるな、みんな…………」
アンゼシカ(真美)は困惑。いつものようにミリアに見つかったのだ。
「このドロボー猫。あんまりせんぱいに引っ付かないでもらいますか?」
絵葉はアンゼシカ(真美)の右腕を組み、ミリアをムッと睨み付ける。
「誰がドロボー猫ですか?そんなアナタは盛りのついたメス猫じゃないですか?」
2人は火花を散らしてにらみ合う。
「誰だ?あのメガネの子は?」
アレックスはロメロに尋ねる。
「ミリア様が旅先で出会った仲間の事です」




