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第45話 引き継がれる悪魂

 


 異形化したオークのボスはハルバートを振り回し、咆哮。同時に復活した子分達は赤黒い炎のオーラを漂わせ、狂気を漂わせている。


「クソが、何が起こっているッ!!」


 アレックスは動揺。皆は先程の戦闘でスタミナが消費しており、このままでは………。撤退しようにも、街道中には異形化したオークの組織に囲まれており、撤退不可能だ。

 

────ッ!!


 そのとき、1人の女性騎士が戦場に駆けつける。名はマスク・ド・a。


「アンタは………」と、アレックス。


「ピンチの時に駆けつける。それが私、マスク・ド・aよ」


 アンゼシカ(真美)は大聖剣を片手で担ぎ、力強いセリフ。


 異形化したボスオークはハルバートを振り回し、咆哮。


────さてと………私はいつものように、このチートじみた強さを持った騎士の力を発揮するとしようか………。と、アンゼシカに転生した山瀬真美やませまみは異形化したボスオークを睨む。

 案外、チートじみた強さで強敵を倒すのは楽しい。前世でゲームしていた時、強いキャラが仲間になって強いザコ敵を倒していくのは快感だった。


 それはさておき………。


「遅い」


 アンゼシカ(真美)は一言も与えないようなスピードで異形化したボスオークを一閃し、撃破。

 やはり圧倒的。撃破された異形化したボスオークは赤黒い炎を燃え盛らせ、消滅した………。


 同時だった。他の異形化した子分のオーク達は赤黒い炎を発生させ、消滅した。これで依頼は達成された。


────その後、ミリアとアンゼシカ(真美)は人気のない広地にいた。


 ★★★★★★


「ミリアさん、少し話があります」


 アンゼシカ(真美)はミリアを呼び出した。その口調は恐い先輩からの呼び出しのように………。ちなみに私は地味娘だからそんな事はなかったが………。


 ★★★★★★


「話って何ですか?」


 ミリアは笑みで尋ねる。


 こんな時の彼女の笑みは辛い。何故なら………。


「君は何かを隠していないか?皆や私に言えない事を………」


───………。ミリアは沈黙していた。やはりバレていた。いつも一緒のマスク・ド・a様にはお見通しみたいだ。

  

 ミリアは震える声を振り絞る。それは恐怖に支配されているかのように………。


「声が………聞こえるんです」


「声?」と、アンゼシカ(真美)。


「毎日、毎日……謎の声が聞こえてきて、その声は日に日に強くなって、どうしょうもなくて、誰も相談出来なくて………」


「もういい」


 アンゼシカ(真美)は止める。

 思った。このゲームの設定ではミリアを追放したアンゼシカ・ヨハーソンにDiablosディアブロスの意思が宿る。しかし、アンゼシカが城を抜け出している為、Diablosディアブロスの意思は本来あるべき、先代国王から子孫であるミリアに引き継がれたのだ。




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