EXストーリー3
───次の日、拠点地にて火山調査隊は集合。時刻は朝、拠点私にはクロフォード王国の調査隊舎テント、物資テント、冒険者ギルドのテントが築かれている。参加者はクロフォード王国の地質学者、モンスター生態調査員、天候予報士、あとは長期クエストを契約をした冒険者など。
そして数百メートル先には、王国北西部のジュライ火山。山の火口からは黒い煙が登り、天を貫いている。火山周囲には鬱蒼とした森林が広域に生い茂り、樹海と化している。
簡易テントにて、調理している給食隊。朝のメニューはサラダとクリームスープ、パン。
「あ、マスク・ド・a様。おはようございます」
同じく給食係から食事を受取り、遭遇したのはミリア。
「おはようございます、ミリアさん」
アンゼシカ(真美)は挨拶。
───とりあえず、アンゼシカ(真美)とミリアは簡易テーブルに腰掛け、朝食。
「朝からアナタにも、会うなんてね………」
ミリアはムスッと表情をしかめる。
同じく、アンゼシカ(真美)の隣には中谷絵葉。
「アナタだけに、せんぱいを独り占めさせませんよ。この泥棒ネコっ」
絵葉の言葉に、ミリアはプクっと頬を膨らませ、エバを睨む。
「誰が泥棒ネコですかっ?私は、マスク・ド・a様の親愛なる弟子ですっ」
ミリアの言葉に、絵葉はテーブルに前のめりになり、睨む。
「なーにが、親愛なる弟子ですか?私の方が、せんぱいとは付き合いが長いのですよ?」
ミリアはアンゼシカ(真美)の腕をグイッと組み、自慢の胸を押し当てる。
「けど、それは昔。今は私の方が親密で、ラブラブなのですよっ」
「ちょっと、ミリアさん?」
ミリアのアプローチに、アンゼシカ(真美)は困惑。
「私だってっ…………」と、絵葉も左腕を組み、ミリアに対抗するように自身の胸をアンゼシカ(真美)に押し当てる。
───しかし、アンゼシカ(真美)の左腕に当たる胸の感触はミリアとは違い、小ぶりでボリューム不足。
(勝ったわ…………)と、ミリアはキラっと勝ち誇り、ガッツポーズ。
「いいいいっ~~~~っ!!」
絵葉は自身の胸の無さに涙を流し、ペシペシと小ぶりな胸を押し当てる。
そして現実を受け入れ、絵葉は地面に体育座りし、落ち込むのである…………。
(アハハハハハ…………さすがに、これはどうしようもないわね…………)
ミリアの胸の大きさを、絵葉と比べたら一目瞭然。アンゼシカ(真美)は仕方ない。と、ため息を吐いて納得するのである。
そんな絵葉の悔しがる姿に、ミリアは(オホホホホホ…………)と、絵葉に見せつけるように、勝ち誇るのである。




