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最終回 始まり。そして私は生きていく………。 




 3年生の生徒達が体育館にて並び、卒業式。3年生にとってはこの3年間の学生生活には様々な思い出を胸に、シクシクと涙を拭いながら卒業を迎える。卒業したら進路は主に専門学校、大学、就職などで地元を離れる者、残る者。思いは多岐にわたる。


 体育館にて、舞台に立つ校長の長い話。


───卒業生、在校生、職員、起立っ。


 そして起立し………卒業生は式から退場する。


 ★★★★★★


 卒業式後。校門前にて親しい先輩が卒業する事により、泣く後輩やそれぞれの卒業生の親が記念写真の撮影する光景。


 あと私にも………。


「せんぱい、卒業おめでとうございます」


 絵葉えばは祝福してくる。


「私は卒業、アンタは今年で3年生よ。言っておくけど、3年になると1年は速いからね」


 真美は胸を張り、言った。珍しく経験者の立場で。


「せんぱいはアレですか?進学ですか?」


 絵葉えばの質問に、私は………。


「私はとりあえず、私は短期大学に進学よ」


 と、答える。2人は記念写真を撮影して、最後に適当にアーケードで遊んだ。


 ★★★★★★


───そして………それから1年後。


 私は、近所の公園にて絵葉えばに呼び出された。寒い季節、温かいミルクティーを飲みながらその理由を絵葉えばは話され、その内容に私は………。


「東北の大学に進学?」


「はい」


 絵葉えばは言う。


「だから、せんぱいと会うのは今日で最後になります」


 絵葉えばの言葉に私は驚きつつもあり、少し寂しさを感じる事もあるが、私は彼女の意思を尊重する。


「そうね………」


 2人は沈黙。すると絵葉えばは私の手を合わせて見つめながら言葉を告げる。


「だけど、私はせんぱいの事は親友であることは変わりありません。これからも、そんな関係でいさせてくれますか?」


 まるで恋人からの告白のように。絵葉えばのセリフに、私はドキッとした表情を浮かべながら。寒い季節により、白い息を吐きながら私は口を開く。


「そんなの………当たり前じゃない。アンタこそ、異郷の地で大学生活を送るんだから、頑張りなさいよ。辛くなったら、親しい人や家族に相談や。あと変な場所や変な人には………」


「せんぱい、何かお母さん以上にお母さんです。卒業したら、母性が目覚めたんじゃないですか?」


「うるさい………」と、私はツッコミする。


 ★★★★★★


 それから………絵葉えばは大学進学を機に、東北へと旅立って行った。


 季節は春、桜がヒラヒラ舞う公園。短期大学を卒業した私は地元の会社に就職し、そして彼女と過ごした思い出の公園を眺め、決意するのである。


(私は、これからも………彼女のいない世界を生きていく。さよなら、絵葉えば………最愛の親友よ)


 そうして私は、通勤するこの道を歩いていく。



 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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