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後日談 おまけ45





───何年か前………そこは城の中にある花庭園。1人の少女は空中に散りゆく花びらを浴び、四季色豊かなチューリップの花畑を眺め、黄昏るように香りを嗜む。少女は花が好きだ………こう見ていると時間を忘れ、気持ちが安らいでくる。


 それは剛の如く力強く………そして時に女神のように美しい1人の女性騎士が少女の元に歩み寄ってくる。


「ミリア様っ」


「おねぇ~~~さまぁ~~~アンゼシカおねぇ~~~さまぁ~~~っ」


 待ちに待ったかのように。幼少のミリアは振り向き、ダッシュして女性騎士にタックルするように抱きつく。


「ミリア様は相変わらず甘えん坊ですね?けど、私はそんなミリア様が大好きです………」


「おねぇ~~~さまぁ~~~」


 彼女に甘い言葉を言われ、頭をヨシヨシされてデレデレになるミリア。


 そんな表情を浮かべるミリア様が、自分にとっては大切な宝物だから。そして囁きかけるように………アンゼシカは尋ねる。


「ミリア様はチューリップの花言葉をご存知ですか?」


「それは………(愛)っ」


 アンゼシカの問いに、ミリアは元気いっぱいな声で答えた。


「正解です。しかし、チューリップには色によっては色々な愛があります」


「色々な………愛?」


 アンゼシカは赤とピンクのチューリップを摘み取りり。


「赤は真実の愛。ピンクは誠実の愛………けど、悲しい愛もあるのです」


 さらに黄色、白いチューリップを摘み取り、どこか寂しい言葉。


「悲しい………愛?」


「黄色は望みのない愛。白色は失われた愛………世の中には色々な愛の形もあるのも確かです」


(………ほえ?)


 アンゼシカの言葉に理解が難しいのか、頭の上に?マークを出現させるミリア。


「今のミリア様には、少し難しかったようですね。けど、私が一番好きなチューリップの色はコレです」


 アンゼシカは明る面構えで紫のチューリップを摘み取り、ミリアに見せる。


「おねぇ様の好きなチューリップ?」


 ミリアは紫のチューリップに視線を向ける。


「不滅の愛。私とミリア様はこうして今もこれから強い絆で結ばれていたいです」


 アンゼシカは1本の紫のチューリップを持ち、言った。


 ミリアも紫のチューリップを摘み取り、アンゼシカに合わせるように………。


「私も、おねぇ様とずぅ~~~~っと、不滅の愛を結ばれていたいっ」


「そしていつか………ミリア様と結婚する未来の旦那とも」


「私が好きな人は、おねぇ様だけですっ」


 ミリアは紫のチューリップを片手に、アンゼシカに抱きつく。


(おやおや………ミリア様には、まだまだ早いようですね………)


 ★★★★★★


 病室にて………。


「アンゼシカおねぇ様~~~~」


 医療ベッドにて、ミリアは幼少の頃に見た夢で悶えている。


「何か、ある意味重症かもね?」


 隣のアンゼシカ(真美)は困惑。2人は絵葉えばに風邪をうつされ、寝込んでいた所だが。私(真美)は先に治った。






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