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後日談 おまけ43





 病室にて、アンゼシカ(真美)は困惑しながら絵葉えばを看病する。そして皿に入った病院食、少し魚介風味のライススープ(おかゆ?)をスプーンで掬い上げて絵葉えばに差し出して口に入れる。


 ★★★★★★


 2人の楽しそうな会話………診療所からいったん立ち去ろうとしたが絵葉えばとミリアに察知されて部屋の外で捕まった。察知するレベルは同じ、コレはこれで面倒くさい。


 ★★★★★★


「あ〜~~~ん………」


 絵葉えばは口を開き、スプーン1杯に入ったライススープ(おかゆ?)をパクパクと召し上がる。


「その様子だと大丈夫のようね?」


 私(真美)は言う。少し安心した様子で。


「やっぱり、体調を崩したらおかゆ。そしておかずはせんぱいに限ります。せんぱいをずっと見ていたらおかゆはあと10杯はイケます」


 絵葉えばは言った。


 この世界でも発揮する絵葉えばのエキセントリック発言も健在。アンゼシカ(真美)は苦笑いを浮かべて困惑しながらも言う。


「私っておかずになるの?………ま、アンタが元気になるなら私は全然構わないけど、早く元気になりなさい」


 その発言に絵葉えばは調子に乗り。


「せんぱぁ~~~い、愛しい後輩にもっと食べさせてくださぁ~~~~さい」


 絵葉えばはくわっと口を開き、待っている。まるでアレだ、雛鳥にゴハンを与える親ツバメのように………。


「まったく………アンタはいつも」


 私(真美)はスプーン1杯に入れたライススープを絵葉えばの口に入れる。1杯、2杯、3杯………美味しそうに口に入っていく。


「次はせんぱいを………頂き」


「またアンタは………調子に乗るんじゃない」


 医療ベッドから企み気味な笑みを浮かべ、襲いかかる体勢を整える絵葉えばを私(真美)はチョップしてツッコむ。コイツなら、ヤリかねない。


 その様子をミリアは………。


「マスク・ド・a様、彼女ばっかりズルいです。私もおくちあ~んをしてください」


 ぷんぷんとミリアは嫉妬し、私に詰め寄ってくる。


 えっ?と、ミリアの言動に思わず困惑するアンゼシカ(真美)。


「いや、君は病人じゃないから………」


 と、私(真美)は説得するが………。


「マスク・ド・aさま、私もいつでも準備はオーケーです」


 ミリアはパイプ椅子を持って来てアンゼシカ(真美)の隣に座り、お口を開いてあ〜ん体勢を整えてスタンバイしている。


「せんぱい、お腹空きました。おかゆをお願いします」


 絵葉えばも口を開き、待っている。


(あららら、どうすれば………)


 2人に板挟み。ややこしい泥沼状態にされてしまい、リアルに困る私(真美)。


 それから………あの後、真美とミリアは絵葉えばの風邪が伝染り、仲良く病院送りになる。


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