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後日談 おまけ31





 それから………採掘依頼を終えて数日後が過ぎた日である。今いる場所はマイキー公国の首都ミゲールにある中央通り。


 そこは東部アレクサンドル帝国の雰囲気………現実世界ではインドような景色とは違い、マイキー公国の雰囲気はどちらかかといえば中南米に行ったかのような景色。マイキー公国の国民性を現すような多彩色のカラフルな外壁で舗装され、まるで芸術のような町並みが広がり、人々で活気に満ち溢れている。


 ちなみに、私は実際に中南米には行ったことないけど………。何故なら怖いからだ。そしてここも、外壁には行方不明者の手配ポスターが何十枚も貼られている。被害者は主に少年少女だ。


 ★★★★★★


───アンゼシカ(真美)とミリア、絵葉えばは大通りを歩いていた。


 アンゼシカ(真美)は辺りを眺める。


(凄い活気に満ち溢れているわね………)


 その活気あり、行き交う人々の光景に圧倒されてまう。クロフォード王国のようなヨーロッパの雰囲気とは違い、見ているとこっちが気持ちが熱くなる。


「たまには休みましょう。マスク・ド・a様」


 ミリアはガシッと、私(真美)の右腕を恋人のように組み、言う。このところ、ギルドの依頼や治安維持で働きづめが続いており、休んでいない。


「そうだね、ミリアさん」


 私(真美)は何気なく返す。彼女に腕を組まれ、そして思った………(この子、何か力強くなった?………)。組む腕力に力がアップ………その証拠に、当初はショートソードを使っていた彼女だが、今ではロングソードを使っている。


 そのミリアに対抗するかのように………。


「ちょっとミリアさん?せんぱいを独り占めは、ダメですっ」


 絵葉えばはミリアを睨み、グイッとアンゼシカ(真美)の右腕を組み、引き込む。


 絵葉えばの発言に、そしてミリアは言う。


「アナタが何故、マスク・ド・a様の事をせんぱいと呼ぶか分かりませんが、今は私の方が付き合いが長い立場です。アナタのような泥棒猫とは違うのです」


 ミリアの発言に。


「前にもアナタに言われたような気はしますが………誰がお花畑で変態の泥棒猫ですか?そんなアナタは平気でお花摘みと言うお下品女王ではないですか?」


「またアナタはいつかの日の事を………今から人気の無い場所を見つけてヤリますか?」


 ミリアと絵葉えばは、アンゼシカ(真美)を挟み、バチバチと睨み合う。まるで小学生同士のいざこざだ。


(まったく、この2人は………)


 アンゼシカ(真美)は、火花を散らす2人にウンザリする。一休みするなら、もっと静に出来ないのかしら?


 そしてもっと痛いのは、大通りを行き交う人々の視線だ。私達を物珍しい様子でクスクスと笑っている。


            まだまだ、続く。


 

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