表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

429/556

後日談 おまけ24





───アンゼシカ(真美)は大通りを歩いていた。歩いている場所はアレクサンドル帝国の首都ヴァンダールで、いつも溺愛してくるミリアは、メルディに公国にある王国軍の駐留基地まで連行され、クロフォード王国で溜まっている様々な書類や礼状に目を配り、署名、公印、などの公務をしているらしい。


 ミリアがいないことにアンゼシカ(真美)は少し肩の力を抜き。


(何とかひと息出来るね………)


 私の名前は山瀬真美。かつて現実世界で生を受け、そして赤信号の横断歩道に誤って入り、車に衝突する事故によって死亡してゲームの世界の悪役令嬢に転生した地味なOLである。


 ひょんな事からこの世界に転生して、ラスボスエンドを回避すべく、仲間達と修羅場を潜り抜け、何とかラスボスエンドを回避できた。


───そして、ひとつ気掛かりなことがある。


(そういえば………)


 真美は思った。何故ならこの世界に来るとき、私はミリアにアンゼシカ・ヨハーソンにバレないようにマスク・ド・aとして変装している。そしてラストイベントの時、仲間達には正体を明かした。もちろん、最終戦にてミリアにも明かした。しかし、それなのに彼女は未だに私をマスク・ド・aとして接している。


 気づいていないのか………。あの時以来、正体を明かすタイミングを失い、うやむやになった。


「何を考えているのですか?せんぱぁ~~い」


 そういえば、絵葉えばがいた。隣で、デレデレと頬をツンツンしてくる。


「そう言えば、アンタがいたわね?」


 アンゼシカ(真美)はいつものノリで言う。


「当ててあげます。せんぱいのことですから、やらしい事を考えていたのですか?」


「違うから。アンタじゃあるまいし」


「またまたぁ~~~」と、絵葉えばはアンゼシカ(真美)の腕を組み、デレデレしてくる。


 すると………。


「見つけましたよ~~~」


 この声。

 何と、アンゼシカ(真美)の後ろにはミリア。


「あれ、君は?公務は?」


 アンゼシカ(真美)は尋ねる。


「マスク・ド・aさまに会いたいから、すぐに片づけましたぁ~~~」


 場に駆け付け、ミリアは言った。少しややこしい書状などがあり、数日間は缶詰は予感していたが、片づけたらしい。


 しかもどれも書類に目を配り、テキパキと整理していた。許可出来る書類は署名し、許可が出来ない書類、確認できない書類は不認可。確認依頼などを要請し、片付けた。仕事のスピードに、メルディのため息が目に浮かぶ………。


「さて、デートしましょう。マスク・ド・aさまぁ~~~」


 アンゼシカ(真美)の腕を組み、デレデレして溺愛してくるミリア。


 まだまだ、私への溺愛ライフは続く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ