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第41話 手合わせ



───〈町外れ・広地〉───


 渇いた地面、変哲のない雰囲気。一般人は滅多に訪れない為、人気は少なく広地周辺は木々が生い茂り、木々に潜む小鳥の鳴き声が響かせる。


 ミリアは真剣な様子。後ろ姿でアンゼシカ(真美)に口を開く。

  

「私はギルドに入って、そして今日まで多くの事を経験しました。死にかけた事もあって、皆からは成長したと言われました。しかし、私は知りたいのです。アナタに私の成長を見てもらいたいのです」


 ミリアはショートソードを抜き、片手て構える。ミリアは自分がどこまで実力が上がったのかを見てほしい為、マスク・ド・aにお願いした。アレックスには成長したと言われ、嬉しい。しかし、どこか納得してない自分がいる。

 

「承知した………」


 アンゼシカ(真美)は頷き、大聖剣を構える。

 師匠とはこんな気持ちか………弟子が成長を見てほしいとお願いされ、それを受けて立つ私。

 普段のミリアとギャップがあり、何故か困惑してしまう。


「行きますよ、マスク・ド・a様っ!!」


 ミリアは駆ける。そして脇に構え、ショートソードを振るう。


 すると私の感覚が覚醒。例えたら相手の動きがスローモーションに映る。

 アンゼシカ(真美)は右に体勢を反らし、避ける。


「ハァっ」


 ミリアはさらにショートソードを振るう。


 アンゼシカ(真美)は左に体勢を傾け、避ける。

 ミリアが振るうショートソードの刃は太陽の光でキラリと光り、迷いの無い一振りだ。そしてポンと、言葉が思い浮かぶ。


「良い一振りです。最初の頃とは違い、成長しましたね」


 アンゼシカ(真美)は何度も振るうミリアのショートソードを覚醒した感覚で避ける。しかし思った、自身の剣を使うまでもない。

 そして………ミリアがショートソードを振り下ろすとアンゼシカ(真美)は彼女の後方へ瞬時のスピードで移動した。


「ハァ………ハァ………ハァ………」


 額からは汗、息を切らすミリア。ショートソードを構え、肩を揺らす。

 そして………斬りかかる。


────ッ!!


 空中にクルクルとショートソードが舞い、地面に突き刺さる。


(……………)


 ショートソードを弾き払われ、ミリアは両手をプルプルさせていた。


 一瞬にして抜刀技を披露。アンゼシカ(真美)は大聖剣を鞘に納め、口を開く。


「確かに君は成長している。良い剣筋をしているし、一振り一振りの剣に迷いはない………君に足りないモノ、それは………」





 

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