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後日談 おまけ8





 さて、昼御飯を食べた後は張り切って気を取り直して次の依頼に向かうとしよう。とりあえず依頼掲示版に向かい、私は黙って依頼を品定めする。


 一方の休憩スペースで座っている2人は?。


───バチバチバチバチ…………。


 うん、アレは放っておく事にしよう。ゲーム本編は終了し、これからの物語の先は自身が切り開くしかない。絵葉えばという第2の予測事態の存在が心配だが、漫画みたいに場数を共に乗り越えて地道に絆を築いて行く事に期待しよう。


 ★★★★★★


 アンゼシカ(真美)は、まるで本屋に陳列されているラノベ小説を選ぶように………どれにしようか?と、依頼掲示板にビッシリと貼られている依頼表を1枚、1枚と見て回る。掲示板をすれ違う冒険者は治安状況の為か主に屈強な戦士に加え、鋭い瞳をした好戦的な女戦士が多い。冒険者というより、傭兵に近い方かな………。その証拠に、首都の外で発生している狂暴化したモンスターの撃退や帝国軍の依頼には、とあるエリアで発生している反政府派運動の鎮圧、制圧、物騒なモノでは、敵隊長の粛清などの依頼が多い。


 王国にいた頃とは違い、あまりかわいい依頼は無いのかな………どちらかと言えば血の気が多い。ミリアは初め、採取依頼から初めて地道に経験を重ねたのだが、帝国の冒険者ギルドは初めからハードである。ゲーム本編では分からなかった外国の要素に、感度を覚える私。


 ★★★★★★


───掲示板を見て回って数分後。


 すると掲示板に1枚の依頼表に目を奪われた。


(うん、これにしよう………)


 アンゼシカ(真美)は1枚の依頼表を手に取る。大袈裟に言えばそれは荒野に咲き誇る1本の花を摘むように珍しく………。


 アンゼシカ(真美)は依頼表を持ってカウンターにいる受付嬢に受注し、いざ依頼開始。


 そして酒場の外に出る私達。期待はしていなかったが、相変わらずバチバチと視線を合わせて火花を散らしているミリアと絵葉えば。それに介するように私は決起を主張し。


「みんなでがんばりましょう。エイエイオー」


 アンゼシカ(真美)は片腕を上げ、そう決めポーズを決める。


「えいえいおぉ〜~~」


「えいえいおぉ〜~~」


 2人は井戸から叫ぶように………低い声で掛け声を決める。


(まぁ………いいか)


 アンゼシカ(真美)は、ハァ〜~と肩の力が抜けてため息を吐くしか無い。それでは、依頼を開始しよう。場所は南東部の砂漠、依頼内容は(デザートベリー)という希少性のある砂漠イチゴの採取だ。納品する数は10個、皆で協力して絆を築いていくのが、私の狙いだ。なお、砂漠に生息している巨大ワーム系のモンスターに注意するように。と、依頼表の下記に注意事項が記されている。


 果たして、2人は無事に絆を築くことが出来るのか?………それはまた別のお話。


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