後日談 おまけ7
そして………私達はスコーピオンの依頼を終え、帝国首都ヨハネダラスにある冒険者ギルドの酒場にて、カウンターにいる受付嬢に依頼完了の報告をすることに。
酒場の中は一般客、冒険者達でゴチャゴチャと賑わっていた。冒険者の酒場は王国にいた頃より賑わっていており、その理由は帝国の環境や治安状況にある。国内はモンスターの出没率が高くて被害は日常的であり、あとは反政府派団体による対立活動により治安が悪いので、その対応手段として冒険者に様々な依頼が更新されている。そして過去に修羅場を乗り越えてきたアレックス、デビッド、サウルにロメロ。そして………小さな翼を思い出してしまう。
───あの人達は今どこで何をしているのか………元気でやっているかな?と、思い浮かべる私である。
★★★★★★
「お疲れ様でした。こちらは報酬でございます」
受付嬢は報酬が入った袋をカウンターに置いて差し出す。
私(真美)は(ありがとう)と、軽くお辞儀し、報酬が入った袋を受け取る。嬉しい事に、バジリスクを討伐した事により臨時ボーナスがあり、報酬袋がずっしり。縁もゆかりも無い新天地での冒険者活動、受付嬢の若干な塩対応が気になるが、現実世界で言えば市外や地方に転勤した会社員の気持ちがこんな場所で分かる。
ちなみに、勘違いしているけど私自身は冒険者として登録していない。登録しているのはミリア、私はその代わりに受け取っている立場だ。その肝心の彼女といえば………。
私はカウンターに置かれた報酬袋を受け取り、呆れながら振り向いて眺める。
(まったくこの子たちは………)
視線の先、ミリアと光の球から人型化した絵葉はポカポカと掴み合い、まぁ私を巡ってが原因でいざこざをしている。一般客や冒険者達がジロジロと物珍しそうに見る視線が痛い。
もっと仲良く出来ないのかしら?………お互い年は同じであり、いざこざの理由が私なのは口が裂けても言えない。アレだ、ショッピングモールで子供がグズり出した親のような気持ちだ………。
★★★★★★
とりあえず昼御飯にしよう。酒場のテーブル席にて3人で腰掛け、英気を養うことにする………が。
(アハハハハハ…………)
アンゼシカ(真美)は気まずい雰囲気で食事中。
バチバチと………ミリアと絵葉は隣同士で視線を合わせて火花を散らしていた。そして新たな依頼で先が不安になる私………。せめて、食事だけは大人しくしていて欲しい。オススメのナンに似たパンとカレーに似たスープが不味くなる。味は美味しいのだが………。
まずは、この2人が仲良くなる事。しかし、原因は私巡ってのモノであり、どう改善すればよいものか………。




