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後日談 おまけ3





───その頃、南の大陸にて。


 舞台は大陸の東側にあるアレキサンドル帝国の首都ヴァンダール。ミリアが皇帝陛下と電撃会談を実施し、クロフォード王国と経済協定を結んでマイキー公国との停戦交渉。帝国が停戦合意をした訳、それは帝国は自然枯渇が進み、国土全体が食糧問題になっている。そこで資源が豊富なマイキー公国を併合して食糧問題を解決しようとしたが、停戦合意をすればクロフォード王国と協定を結び、王国産の食糧や交易品を輸出する事で落ち着いた。


 しかし、治安維持活動名目の駐留軍については良い顔はしなかったが何とかなった………。


 ★★★★★★


 昼過ぎの中央広場にて、多くの人々が行き交う。砂かぶりが積もるレンガ造りの地面。人々は主に薄い布製の長袖の衣類を着用し、現実世界で言えば南国風の景色と服装は主にインド人が着ているアレだ。荷物を積んだラクダを連れた人、際どい衣装の色黒女性が路上ダンスを披露している。


「はっ………くしょんっ」


 ミリアは鼻を押さえ、くしゃみをする。


「ミリアさん。風邪ですか?」


 アンゼシカ(真美)は尋ねる。


 ミリアはブルブルと身を震わせながら。


「誰か、私のうわさをしているような感じが………」


 ミリアの答えに、アンゼシカ(真美)はため息混じりに………。


「無理もないかと………勝手に城から抜け出したので城の中は大騒ぎになっていると………特に将軍のメルディ辺りが」


「あーーー聞きたくありません。マスク・ド・a様、早くここから離れましょう」


 ミリアは耳を塞ぎ、そして町から離れようとする。何故ならミリア、メルディが………苦手。だって抜け出そうとして何度も正座されて説教されたからだ。


「…………あちらではここと経済相手になる上、打ち合わせがあるから時間が掛かるかと………」


 アンゼシカ(真美)は言う。何故ならクロフォード王国に連絡が伝わったのは数日前、その言葉に安心したミリアは。


「ならマスク・ド・a様、町を観光しましょ?。ここ数日は公務で忙しかったし、息抜きをしましょう」


 ミリアはアンゼシカ(真美)の右側腕をガシッと組み、するとそこに。


「おい、泥棒猫………油断もスキもありませんね?」


 現れたのは光の球から人型に変身した絵葉えば。何やら私を巡っての泥沼の関係、そしてアンゼシカ(真美)の左腕を組み。


「またアナタですか?マスク・ド・a様とは私がデートして、そしてイチャイチャするんですっ」


 ムスッとミリアは主張。


「何を言いますか?せんぱいとは、私がデートするのです。アナタは恐い騎士から逃げていればいいのですっ」


 絵葉えばは言った。すると絵葉えばの言葉のタイミングを見計らったかのように………。


「見つけましたよ………ミリア様」


 現れたのは………メルディ。低い声、空間を歪ませる程のオーラを漂わせ。


「げ、メルディさん………」


 メルディの声に、ミリアはビビって後退る。


「では………城に帰りましょうか?」


 これから治安維持活動による打ち合わせが目的であり、さっき南の大陸に到着し、プルプルと怒りを震わせたメルディはミリアに歩み寄る………。


 するとミリアは言うまでもなく逃げた。彼女の殺気に対して本能的に………。


「待てぇ〜~~ッ!!」


 メルディは追いかける。鬼の形相で。


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