後日談 おまけ2
ミリア女王陛下が失踪して3日後………会議室にてクロフォード王国の大臣達とメルディ将軍は頭を抱える。なお、ミリア女王陛下が失踪したのは一部の者しか知らない。いや、知られてはいけないと言った方が正しい。
鉛のように………空気の重い会議室。会議の内容は軍事費やそして、あらゆる市民達への補償や処置、様々な政策においての予算委員会だ。それらは何とか議決した………その後は会議、南の大陸にて西のマイキー公国と東のアレキサンドル帝国が武力抗争に陥っている事だ。理由はアレキサンドル帝国がマイキー公国を併合しての大陸統一であり、マイキー公国の東部は帝国寄りの宗教や文化が盛んであり、帝国の併合を支持している。ちなみにマイキー公国はクロフォード王国にとっては同盟国だ。公国は小国、帝国は大国であり、侵略されるのは時間の問題だ。
★★★★★★
「ここは武力介入しか………」
アルフレッドは提案する。
会議室のテーブルに座り、大臣とメルディ将軍はざわざわと考える。選択肢は武力介入………しか。しかし、戦争はあまりしたくない。何故なら1年前、苦い思いをしたからだ。もし武力介入したら東の共和国からは何を言われるか………。
会議室の外、窓をコンコン………と叩く音。
「何だ、こんな時に………」
衛兵は窓を開く。そして入って来たのは伝書鳩。手紙を開き、衛兵は額に汗。
★★★★★★
「大変ですっ」
「何事だ?」
衛兵の慌て振りにメルディ将軍は激を上げる。
衛兵は額に汗を流し、手紙を出して声を出す。
「ミリア様の手紙ですっ」
───何だと?
衛兵の言葉に、皆は驚愕。
「読め」と、メルディ将軍は命令。すると衛兵は手紙を開き、読み上げる。
「はい、皆さんお元気ですか?私は元気です。私は南の大陸に来ています。知っての通り、マイキー公国とアレキサンドル帝国は武力衝突の異変ですが………とりあえず解決しておきました。東の帝国には王国と経済的な協定を結び、西の公国には王国軍を駐留しておく事に落ち着きました。と」
(またアイツは………)
メルディは呆れ顔でタメ息。
「しかし、王国軍を駐留させたら帝国が反発するやのでは………」
1人の大臣は心配。すると衛兵は手紙の続きを読み上げる。
「あと、公国の駐留軍におけましては、帝国側に説明した上で南の大陸各地にて活動している反政府組織を治安維持活動するとの理由で落ち着きました」
これにより大陸の治安維持を理由の下、帝国側には駐留軍の正当性を主張した。
「アイツ、コチラの思惑を読んでいるのか?」
メルディは思わずミリアの活動にビックリ。すると衛兵は(これを)と、手紙の中にある写真をメルディに差し出す。
「まったく………あのアマ………」
メルディはタメ息を吐く。写真にはマスク・ド
・aの腕を組み、笑顔でピースをしているミリア、ついでに絵葉。場所は帝国の首都の中央広場か………。
本編は終了している為、この話は後日談になります。




