表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

401/556

第400話 最後の足搔き




 

───忌々しい光よ。滅するがいいっ


 無限インフィニティ・シュバルツ・Diablosディアブロスは右掌を掲げ、地面一帯に漆黒の火柱を無数に発動。漆黒の火柱はまるで無数の蛇のように地面を這い、ミリアとアンゼシカ(真美)に向かう。


 ミリアは聖剣クラウ・ソラスを地面に突き立て、唱える。


聖なる守護(ホーリーガード)っ!!」


 自身に光属性の魔力を宿らせ、周囲に聖なる光を放つ。聖なる光により地面一帯に行き渡る漆黒の火柱を浄化する。


 浄化の粒子が煙のように発生し。


 煙の中を突き抜け、アンゼシカ(真美)は大聖剣を片手で構え、駆ける。


「えいっ」


 ジャンプして大聖剣を振るい、奴に一撃を与える。


───一撃を与えられ、無限インフィニティ・シュバルツ・Diablosディアブロスは断末魔の叫び声。地鳴りのように叫び声が響き渡り、ビリビリと全体が震わせる。2発の一撃を与えられ、裂け口の斬撃跡が露出。


 小癪な………と、無限インフィニティ・シュバルツ・Diablosディアブロスは詠唱陣を描き、5つの漆黒の球体を出現させる。そして5つの漆黒の球体は漆黒の聖職者に変身し、大鎌を構えて駆ける。


 今のミリアは通じない………斬り掛かる漆黒の聖職者を1体、2体、3体、4体と………斬り伏せる。


 すると最後の1体の漆黒の聖職者はミリアの死角の位置に立って詠唱し、漆黒の炎球を彼女に狙いを定める。


「させないっ」


 アンゼシカ(真美)は大聖剣を振るい、最後の骸骨神官を斬り伏せる。


「ありがとうございます。マスク・ド・a様っ」


 ミリアは言った。


 すごい………。と、後退して離脱したアレックス達はその光景を見守る。今まで苦戦して死に掛け、伝説的な悪魔相手に………。



───人間共めっ!!ならば、世界もろとも破壊してくれようっ!!


 最後に無限インフィニティ・シュバルツ・Diablosディアブロスは上空に詠唱陣を描き、漆黒の巨大球を出現。


 無限の神撃(ザ・インフィニティ)。それは最後の大技であり、地面に直撃すれば(全て)が終わる大技だ。


 ミリアは聖剣クラウ・ソラスを両手で構え、願う。


(みんな………力を貸してください)


 集中して込める。刃身に様々な光が集まって宿り、それは全ての願いが込められる。


───滅せよっ!!


 無限インフィニティ・シュバルツ・Diablosディアブロスは詠唱。そして無限の神撃(ザ・インフィニティ)は熱を帯び、上空から地面に向かって降下を開始。一帯を震わせる程の地鳴りが響かせ、空間が揺れる。


 恐れるではない………お前なら大丈夫だ。と、ミリアの頭の中にレオナルドの声が響き渡る。


「ハイっ!!」


 ありがとう………おじい様。と、ミリアはダッシュして飛びかかり、そして無限の神撃(ザ・インフィニティ)の巨大な球体に狙いを定め、聖剣クラウ・ソラスをぶつける。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ