第399話 勝ちフラグ
実質、神のような存在に立ち向かうのはシュバルツとヨハーソン。
かつて王国建国の為に駆け抜け、血に塗られ、歴史の流れで様々な経験や修羅場を乗り越えてきた偉大な2人の子孫。しかしその歴史の中、何者かに降臨されたDiablosと相を成し、レオナルド・ミア・シュバルツは自身の肉体に封印させて事なきを得た………。だがそれは始まりに過ぎない。それにより殺戮の限りの政策による所業を重ね、親しい部下を殺害してしまい親友のクリスは自身を見限って城から去り、歴代の子孫達には封印されたDiablosの思想が引き継がれ、過去から現代までクロフォード王国は多くの人々の血で塗り固めて来た。
★★★★★★
そして灰色の砂漠の戦場にて………無限・シュバルツ・Diablosは2人に対して語りかける。
───忌々しい子孫達よ、御託は済んだか?それなら我は輝く光を摘み取ってくれよう………。
無限・シュバルツ・Diablosは高々と両手を掲げて嘲笑を響かせ、全体を支配するかのように威圧感を展開し、質問する。
ミリアは聖剣クラウ・ソラスを片手で突き付け、宣言する。
「アナタには負けません。アナタをここで倒して全ての負に決着をつけますっ!!」
そう強気で主張した。
「そういう事ですっ」
アンゼシカ(真美)も大聖剣を片手で担いで地味なセリフで主張する。そしてミリアはレオナルド、アンゼシカ(真美)はクリスのオーラを漂わせる。刃は輝き、一帯の闇を斬り裂くように輝く。
無限・シュバルツ・Diablosは右の片手を掲げ。
───我はDiablos………暗黒、死、終焉を司る破壊にして………創造神なり………。
と、威圧感を漂わせる。掲げる右掌を集中して詠唱する。
「私は全てを終わらせるっ!!」
笑止、まずは聖剣クラウ・ソラスを片手で構えるミリアが駆ける。そして振り下ろし、迷いの無い一振りで奴に一撃を与える。
一撃により無限・シュバルツ・Diablosは断末魔の叫びを響かせる。一撃を与えられた斬撃の跡には光の裂け目が広がり、閃光が放出。
(これはゲームでよくある………勝ちフラグって奴か。作中、かっこいいBGMが流れ、一方的にダメージを与えていけば、そのまま終わるお決まり。)
アンゼシカ(真美)は思った。そして察するのである。終わりは近いと………。ちなみにこの場面は、ミリアが光の球の力により彼女に宿っていたDiablosを解放し、そして2人で共闘する場面である。アンゼシカEDであり、この物語の本物のエンディングルートである。
しかし、斬撃跡から放出する閃光をものともせず、無限・シュバルツ・Diablosは抗う。
───我は………神だ。暗黒、死、終焉を司る………。
片手を掲げ、再び詠唱を開始する………。




