第397話 帰還するミリア、アンゼシカ(真美)
彼女の部屋にて。赤黒い詠唱文字も描いた書物のページが………邪悪かつ、支配していた赤黒い文字から光の詠唱文字に全て書き換えられ、覚醒した。
書物のページにて、書き換えられた文字が空中に浮かび上がる。
───mode.claiomh.Solais。contact.of.miria・mia・schwarz。
★★★★★★
それは皆が待ち望んでいた時だった………。
───奴の肉体の表面をザックリと出現させ、光の裂け目から飛び出して帰還を果たしたのはアンゼシカ(真美)と………ミリア。
そして着地。ミリアは光の威圧感を漂わせ、片手で得物を構える。それは先代レオナルドが友のクリスから受け継いだ剣であり、同時に希望の剣である。
(ありがとう………アンゼシカお姉様………)
あの内部にて全てを知り、自身がどれほど彼女に愛されていたか………。追放した真の理由は私自身を救う為、決して彼女は忘れていなかった………その真実にミリアは涙を流し、聖剣クラウ・ソラスを構える。
そして無限・シュバルツ・Diablosを睨む。
「アイツら、戻って来やがったかっ!!」
アレックスは歓喜する。
「言ってたでしょ?彼等なら戻って来ると?」
デビッドは言う。
「ハハ、遅いっての………」と、サウルは緊張感を解かした笑みを浮かべる。
「アナタなら全う出来ると思ってましたよ。アンゼシカ殿………」
ロメロは冷静な姿勢で安堵の様子。
「ミリアお姉ちゃん。おかえりなさいっ」
飛竜状態の小さな翼は、2人の帰還に喜ぶ。
ミリアは全身に光属性の威圧感。しかしただの威圧感ではない、それは希望の光。様々な人達による(思い)が光となり聖剣クラウ・ソラスに覚醒した。
後は………Diablosを頼んだ………奴を倒してくれ。そんな訴え掛ける声が聖剣クラウ・ソラスから聞こえてくる。
光属性の威圧感を漂わせたミリアは皆に振り向いて。
「皆さん今まで耐えてくださってありがとうございます。ここから先は私達に任せて下さい」
ミリアは聖剣クラウ・ソラスを両手で構え、笑顔でそう言った。彼等に投げかけたい言葉は山ほどある………自身の行いにより沢山の迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
───アレックス達は無限・シュバルツ・Diablosに挑もうとする2人の背中を眺める。
大きくなりやがって………。と、その背中姿は自分達を差し置いて行ったかのような感じだ。
ここから先は俺達の出る幕ではないようだな………。時間稼ぎにより体力は限界を迎え、戦うのは厳しいのはある。そしてアレックス達は最後の幕引きはミリアとアンゼシカ(真美)に任せ、引き下がる。




