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第382話 絵葉(えば)のサービス?





 アンゼシカ(真美)は地獄のような真紅の景色が広がる道を駆け走る。過去、様々な政策や執行、措置により多くの人々が殺害され、(怒り)(憎しみ)(悲しみ)の意思が赤黒い霊魂となり、無数の人影となって断末魔の叫び声を響かせる。


 アンゼシカ(真美)は大聖剣を片手で担ぎ上げる。そして霊魂達が集まり、赤黒い威圧感を漂わせた漆黒の聖職者を次々と出現させていく。


 痛い………助けて。


 苦しい、お父さんお母さん………。


 止めて、止めてっ!!


 様々な悲痛の声が響き渡る………。


「ハァッ!!」


 アンゼシカ(真美)は大聖剣を振るって漆黒の聖職者達を撃破していく………。悲痛の声を響かせてあるけど残酷だが、聞き入っている場合ではない。何故なら彼等は死んでいるからだ。


───せんぱい、あの子はあっちですっ


 光の球の絵葉えばは光を現出させて真っ直ぐと、赤黒い景色を突き抜けるように光差す。


「ありがとう、絵葉えば。そう言えばアナタ、私が話しかけているのに急に静かになったり、そして今みたいに話しかけてきたり、どうなっているのかしら?」


 アンゼシカ(真美)は大聖剣を振るい、次々と漆黒の聖職者を撃破しつつ尋ねる。


───それは、色々とあるのですよ。この立場に慣れていないのでね………それに、ムキになるせんぱいを見たい事をありますしね………。


 光の球の絵葉えばはイタズラな口調で言った。絵葉えばの言葉にアンゼシカ(真美)は涙を流し、懐かしい気持ちで伝える。


「全くアンタは………けど、こうして現れてくれてありがとう。もう、会えないかと………」


 すると、心の中に(何か)が映し出される。それは私(真美)と絵葉えばが、現実世界でよく寄り道したアーケード街の光景。主に絵葉えばが容赦なく真美を引っ張り、連れ回しているように………。時に変なスキンシップで接する絵葉えば、そしてそれにツッコミを入れる真美。しかし、当人の真美は何処か楽しそうな表情を浮かべて。


「これは?」


 記憶の中に映し出される光景にアンゼシカ(真美)は尋ねる。何処か見覚えがあるような………。


───サービスです。せんぱいがココに来る際に受けた光の球の試練の光景を映し出させました。


 光の球の絵葉えばは説明した。


「やっぱり受けていたのね」


 アンゼシカ(真美)は納得。思い出せそうで思い出せなかったのは、試練を受けた際の記憶は消去されるようになっているからだ。正直、試練を受けたのか受けていないか不安だった………。


───はい、良い思い出でした。せんぱい、もう少しで彼女の元に到着します。覚悟はよろしいですか?


「もちのロンよ」


 アンゼシカ(真美)は走る。


 

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