第37話 ミリアの1日
───私はミリア・ミア・シュヴァルツ。この前、城から追放された王女です。流れ着くように冒険者ギルドに入って、最初はどうなるかと思ったけど、何とかなりました。
そんな私に、好きな人が出来ました………今日はそんな私の1日を紹介します。
───〈東部・森林地帯〉───
朝、スライムの討伐。
「マスク・ド・a様っみーつけたッ!!」
私は木の上で様子を見守っているマスク・ド・a様を発見し、そして全てのスライムを討伐した後、スリスリと抱きつきます。皆からは呆れられるけど、関係ないもん。
───〈南部・草原。南方面街道〉───
昼は南部の草原で、オオカミの集団の討伐、皆は戦っている。
一方の私は戦いながらマスク・ド・a様はどこはかなぁ………と、キョロキョロと辺りを眺め、全身全霊で捜索。1分、2分、3分。
見つけたっ!!
───ギャーーーッ!!と、マスク・ド・a様は喜んでいる?
こんな所にいたっ………転がっている大きな岩の影に隠れていた。最大限に気配を消していたけど、私には関係ないもん。
私は愛しきマスク・ド・a様にスリスリと腕に胸を当てて抱きついちゃう。
ここでも皆に溜め息を吐かれて呆れられる。
★★★★★★
───夕方。ラストはアフタヌーン近郊にある洞窟にて凶暴化したゴブリン退治。最近、この辺りのゴブリンが人を襲う被害が多発しており、緊急に依頼された。
「ハァッ!!」
アレックスはロングソードを振るい、1体、2体とゴブリンを斬り払う。
「炎球っ」
デビッドは詠唱。魔法の炎球を放ち、3体のゴブリンを一気に撃破。炎球が直撃したゴブリン達は火柱を出現させ、炭と化した。
───サウルは盗賊ナイフ、ゴブリンはロングソードを振るい、交わる。
そしてサウルは下がり、袋から何かを………。
「ほらよっ」
サウルは袋から(得体の知れない小さい瓶)を放り投げ、ゴブリンにヒット。
ヒットしたゴブリンは、パキパキと石化。
「コォーーーー………ハアっ!!」
ロメロは両拳を構え、猛スピードで5体のゴブリンを一気に拳撃を与え、撃破。
「ハァッ!!」
ゴブリンが振るう斧を下って回避。そしてミリアはダッシュし、ショートソードを振るってゴブリンを斬り捨てる。
───増えるゴブリン。しかし様子がオカシイ、瞳が紫に光り、好戦的になっている。
そして………。
「ハァ………ハァ………ハァ………」
全てのゴブリンを撃破した………洞窟内にはゴブリンの死体が転がり、肉塊化。壁には血が広がり、肉塊はビクビクと脈動している。
何とかなったようね………
アンゼシカ(真美)は見守り、安堵。
皆は疲れた様子で帰還し、洞窟の外に向って歩く。
外は夜、帰ったは寝るとしよう………。
みリあ………
しュゔァルつ………
ワれニ………
私には悩みがある。頭の中、日々聞こえてくる謎の声。その声は強くなってくる。
黒く、恐ろしく、それはどこか懐かしい雰囲気………。
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