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第376話 映し出される光景Part2



  


───アンゼシカ・ヨハーソン。ソナタをミリアの教育係から解任する………。


 その次の光景が映し出される。ミリアだけでなく、Diablosディアブロスがこれまで導き出したあらゆる記憶も映し出されるようだ………。今映し出せれている光景は、謁見の間にてレオナルド陛下がアンゼシカに対し、長い間務めていたミリアの教育係を解任し、戦場の指揮官として昇格を果たしている所だ。


 一方のアンゼシカは、陛下の命令に渋々な表情を浮かべて(承知しました)と、敬礼して承諾するしかなかった………。何故なら国王陛下の命令は絶対だからだ………。


 ★★★★★★


───そして。


 男は全て焼き払え………女は再教育施設に連行、子供達は解放してやれ。


 将軍となったアンゼシカはとある民族の村を制圧し、血なまぐさい光景を映し出す。冷酷非情な瞳で部下達を指揮して男性達を焼き払う。ミリアの教育係を解任された後、まるで人間を辞めたように………。一言で例えたら、悪魔である。


 映し出される光景は消え………。次の光景が移し出される。


───それはミリアが、不治の病に冒された父上から(先が長くない)と告げられ、通路を歩いていた所に部下を引き連れたアンゼシカ将軍と再会したが、まるで彼女を見えていないかのように通り過ぎた………。

 

 私なんて、その程度の人間関係何だって………。


 城の外の麦畑にて。そこは思い出が詰まった場所であり、そこでミリアは侍女達を前にして涙を流すのである………。


 レオナルドが崩御し、それからは戴冠式によりミリアは陛下に就任。それから半年後………。


───ミリア・ミア・シュバルツっ!!アナタを王位継承権から追放処分とするっ!!


 アンゼシカ将軍は部下達を引き連れ、陛下となったミリアにそう告げた。


───今まで父の下で尽くして頂き、ありがとうございました………。


 一方のミリアは軽く頭を下げ、謁見の間から立ち去るのである………。通過する際、アンゼシカが僅かに流す涙。その光景を見た私(真美)は………。


(これが、ミリアさんの………私達に出会う前の記憶………)


 ミリアの涙に同情しつつ、アンゼシカ(真美)は映し出される光景を眺める。


 そして………追放後は私(真美)が知っての通り、皆と出会い、共に苦楽を共にした日々の光景が映し出される。

 

 その光景を懐かしいと浸りながら………私(真美)は光が広がる道を歩く………。何故ならこの光景は、覚えているから見ても仕方がない。


───すると、とある光景が映し出される。


(これは?ミリアさん?………)


 私(真美)は驚愕した。その光景は、城の最上階に向かう際、立ちはだかる王国兵をミリアは禍々しい威圧感を漂わせてショートソードを振るい、次々と斬り伏せていた。


 恐らくミリアは自身の姿を忘れ、目の前にいる兵士がモンスターとして映り、斬り伏せた………。


 

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