第362話 ラスボス前の決起
───皆は、その先に続いている異空間ゲートの前に立ち止まり、改めて決起を込める。渦を巻いたゲートの向こう側は良い予感はしない。恐らくここからは正真正銘の最後の戦いが待っているであろう………。無論、戦いに敗北すれば最悪、生きては帰れない。
そうなればキャラクターエンド以前にみんなご存知のGAMEOVERである。
「さて、お前らは準備は良いか?」
アレックスは皆に尋ねる。
「言うまでもありませんよ。アレックスさん、アナタとコンビを組んで色々ありました。2人で色々な方々と依頼をこなして………あんな修羅場やこんな修羅場を何度も経験しましたし、尋ねるのは失礼かと………」
ムスっとした様子のデビッドは言う。長年2人と冒険者ペアを組んで………数々の鉄火場を潜り抜けたのだから愚問である。
「そうか。ありがとうな?デビッド」
アレックスは勇敢な笑みを浮かべ、感謝する。
「どういたしましてです」
デビッドは親しい仲のように返す。
次はサウルが主張する。
「俺も同じく、準備はいつでもOKだ。最初はただの暇つぶしで、面白そうだからアンタ達とパーティーに加入したけど………これまでアンタ達と色々な事を経験して、色々な状況を潜り抜けて。いつも1人で依頼をこなす日々を送っているより楽しかったよ。だからよ、俺も一緒に行くからよミリアを救出しに………」
「そうか、ありがとう。サウル………」
サウルの少し自由気な主張に、アレックスは感謝する。すると3人目、ロメロは主張する。
「私も初めは公爵様の命令でアナタ達のパーティーに加入してミリア様を影から見守りつつ王国軍の動向を伺っていました。しかし、今はただ公爵様の命令とは関係なく、あくまでも個人的な意地でミリア様を助けたい。それだけです」
ロメロは言った。
「ありがとう、ロメロ………」
4人目は小さい翼。
「私も、ミリアを助けたい。ミリアはお母さんの身体に刺さっていた剣を抜いて助けてくれたし、優しいから。それに、ミリアが王様になって色々な人々から親しまれる王様になるのが見たい」
「そうか………」
小さい翼の言葉に、アレックスは納得して頷く。最後はアンゼシカ(真美)。
「私は………」
言葉を詰まらせるアンゼシカ(真美)。皆が眺める中、少し沈黙した後に。
「ただ彼女を年の離れた1人の妹として、私は1人の姉として………」
それでも思い付かない。何故なら設定上ではラスボス、初めに設定を無視して城を抜け出し、ラスボス回避したら黒幕がミリアに取り憑いてしまい、彼女が………。
───策はあります。私を信じて下さい。と、皆に伝えるのだった。
そして皆は、異空間ゲートの中に入る。
読んで頂きありがとうございます。もし、よろしければブックマーク、評価ポイント、感想をお願いいたします。




