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第35話 変な執事のロメロ



「オイオイ、人が真面目に採取してるのにそれは無いんじゃねぇの?」

  

 サウルはカゴに沢山の(エステルの薬草)を入れて皆の所まで戻る。ちなみに皆が採取した量より多い。何故ならサウルは盗賊、採取技術はピカイチだ。    


 そんでサウルの隣には………何か付いてきた。


「で、そいつは誰だ?」


 アレックスは尋ねる。

 サウルの隣には黒髪ロングの男性、年齢は20代後半、30手間。何故か上半身裸、下は黒いズボンに革靴。片手には綺麗に折り畳んだ執事スーツ。

 体つきは長身の細マッチョ、身体の至るか所には傷跡が刻まれ、戦闘スタイルは格闘家。


「採取している時、上半身裸でクルクル回ってた彼に話しかけたら仲良くなったので、ね?」


 サウルは言った。  


「ねっ、て何だよ?。色々ツッコミたい事はあるが………仕事中に変な奴を連れて来るなよ」

 

 アレックスは腕を組み、注意。


「変な奴とは失礼極まりない、私の名前はロメロ・スミス。フリーの執事であります」


 上半身裸の執事のロメロは頭を下げてお辞儀、自己紹介。


───ロメロ・スミス。この物語上では仲間になる予定のキャラクターである。


「てか、何で上半身裸でクルクル回っていたんだ?」


 サウルは尋ねる。

 

「はい、先程まで私はとある貴族の執事をしておりました。しかし、私の脱ぎグセが原因で伯爵夫人を激怒させてしまい、この通り解雇されまして、この森林を歩いていた所、空腹で仕方なかったのでこの辺に生えていたレインボーのキノコを食べたら、楽しい気分になりまして………ね?」


「説明はありがたいが、話しながら脱ぐんじゃないよ」


 アレックスはいつのまにかパンツ一丁になるロメロを冷静に注意。


「失礼極まりない。ね?」


「その、ね、は何だ?」


 アレックスは、パンツ一丁姿でお辞儀してくるロメロに意義。そして思った、コイツは面倒くさい奴だ。

 

「アナタ、面白い方ですね?仲間になりませんか?」


 デビッドはパンツ一丁のロメロに手を差し伸べる。

 

「おい、勝手に話を進めるな」


 アレックスはデビッドに注意。


「私が仲間になれば、メリットは大きいですよ」

 

「どんなメリットだ?」


 ロメロの言葉に、アレックスは尋ねる。


「まず、依頼中における食料の現地採取、そしてどんな場所でも寝床を確保が可能です。そしてバランスのよい料理が作れます。そして皆様における全てのアフターフォローが出来ます」


「ほう、良いじゃないか?」


 アレックスは褒める。


「そして私の裸が見放題ッ。希望があればオイルまみれにも…………」


「やっぱりダメだ」


 ロメロの余計なセリフに、アレックスはキッパリ。




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