第330話 王都から逃げ惑う人々
「何だ?」
───話を終え、数分後だった………。そのとき王都方面の町の入り口が騒がしい声が響き渡る。異変を感じてアレックス達は町の入り口に向かうことに。しかし、その騒がしい声はただ事ではない。何かから逃げ惑うような声、悲鳴が混じっていた。
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───〈東側・王都方面の正面入口〉───
「おい、どうしたんだっ!!」
その光景に騒然し、町民達が駆けつける。そこには多くの人々。皆付ける衣類は傷だらけ、怪我をしている者、泣き叫ぶ人々などで溢れ返っていた。するとボロボロの衣類を着用し、荷物を持った中年男性が恐怖を滲ませて声を上げて説明する。
「城が、王都が………多くのモンスター達が………」
「何を言っている?」
男性は尋ねる。しかし中年男性は気力の消耗が激しく、ガクッと気を失う。
「しっかりしろ、大丈夫か?」と、男性は中年男性を安否確認を取るが、気絶して目を覚まさない。
「おい、アレは何だッ!!」
人々は視線を向ける。その方向は王都だ。
───何だ、アレはどうなっている?…………。
その光景に人々は騒然し、全身かは冷や汗を滴らせる。
王都全体に漂わせるように………雲のような漆黒の瘴気を覆っており、そしてバチバチと赤い雷流を行き渡ったオーラを発生させる。
「アレが王都だって………」
「一体、何が………」
遠くから王都を眺め、人々は言葉を失った………まるでこの世の終わり。するとそこに。
「何があった?………ってコレは………」
アレックス達が駆けつけ、声を上げる。そして辺りを眺め、この場には逃げて来た多くの人々で溢れ返り、混沌した光景により騒然とした。
───すると、王都方面からは続々と逃げ惑う人々が押し寄せる。
「助けてくれっ」
「怪我をしているんだ。傷の手当を………」
「この子に水を下さいっ」
逃げ惑う多くの人々が声を響かせ、訴え掛ける。精神崩壊して座り込む者、身体中を負傷して壁にもたれ込む者、そして必死に逃げて来た事による脱水症状に陥る子供など………。
───さらに混沌とした状況に圧倒され、アレックス達は言葉を失い。
「アンタ、救護を手伝ってくれっ」
救護活動をしている人達の声に、ハッと我に返るアレックス。
「私達も手伝いましょうっ」
アンゼシカ(真美)は王都から逃亡してきた人々の救護活動を始める。負傷者には傷の手当、脱水症状に陥る人々には水を与える。傷の手当については軽傷者は包帯を巻いて簡易テントにあるベンチにて安静にさせ、重症者は手当した後に宿屋のベッドに寝かせる。
逃げ惑う人々はまだ発生する為、大変だ………。ちなみに、本編ではテロ組織のアジトに向かう為、このシーンは存在しない。




