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第32話 クラーケン討伐後



───〈南西部の港町ブルース〉───

  

 港町の船着き場にて、大勢の人集りが発生していた。船着き場には打ち揚げられたクラーケンの死骸。クラーケンのデカさ、見た目のインパクトに驚くのである。クラーケンの死骸の周りには多くのカモメや海鳥が飛び回り、ツンツンと貪っている。


「よくっ………よくっ………戦ったなっ………」


 アレックスはクラーケンの死骸に涙。彼の性格は生き物に対する思いが強く、どんな凶悪な生き物を殺しても涙を流してしまう。

 クラーケンは凶悪なモンスターだったが自分達と全力で戦い、そして死んだ………アレックスは涙を流し、クラーケンへの敬意を示している。

  

 魔法使いのデビッドは溜め息を吐き、いつものように困惑。


「アレックスさんは何で泣いてるんですか………」


 盗賊のサウルは全身をイカ墨まみれ、そしてガチャガチャと音を響かせた大袋を担いでいる。

 

「何でって………このクラーケンは一生懸命戦ってよ。て言うかお前、袋に何入れてんだ?」


 アレックスは泣きながら尋ねる。


「コレですか?打ち上げられたクラーケンの体内に侵入したらお宝が入っていて、拝借したんですよ………」

  

 サウルは何気なく答えた。クラーケンの体内には船を襲撃した際、財宝ごと体内に残っている事もある。打ち上げられたクラーケンの体内には人間の骸骨、船の材木やその他ゴミが入っていたらしい。

 

「何て罰当たりな………」


 アレックスは呆れる。仏の体内を漁って財宝を採取は気持ちよくない。


「盗賊は、それが専門ッス」


 サウルは正当性を主張。盗賊は戦闘ではなく、主に道具を使用しての破壊と工作、採取を専門にしている為、肉弾戦は得意ではない。


───よく、頑張ったわねミリアさん………

  

 アンゼシカ(真美)はミリアの頭を撫でて褒める。

 ココ最近、彼女の成長が目覚ましい………始めの頃は死にかけて、それから徐々に経験を積んで戦闘の技術がアップ。その証拠、先程の戦闘では魔法を応用しての戦術を活用し、クラーケン討伐に貢献した。

 

「君は何をしているんだい?」


 私が少し考え事をしていたスキに………ミリアはマスク・ド・aの背後に回り、大きな乳房を両手で掴んでモミモミし、やっぱり溺愛してくる。


「マスク・ド・aさまの胸、やわらか~い………」


 ミリアはデレデレ。



 

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