第323話 説明するロメロ、そして最後の戦いへ。
「もう、隠していても仕方ないですね。私は、テロ組織の反民族支配主義に資金提供している貴族の執事です」
まるで全ての覚悟を決めたかのように………ロメロは答えた。ロメロの発言にアレックスとデビッド、サウル、そしてアルフレッドとクリスティーナは驚愕していた。私(真美)は知っていたから、一方の小さな翼とソフィアは関係ない様子なので無反応。
───アレックスは恐る恐るロメロに視線を向ける。
「じゃあ、アンタは最初から俺達を?」
アレックスは険しい表情を浮かべ、握り拳。今まで苦楽を共にしてきた仲間がテロリスト達の協力者。アレックスの言葉にロメロは落ち着いた様子で。
「捉え方では、騙していたと思われても仕方ありません。私の役目はミリア様を見守り、そして時が来れば彼女とアナタ達を迎え入れろとの命令を公爵様とボスに任されています」
ロメロは言った。
「じゃあ、その資金提供をしている公爵様って言うのは?」
アレックスはさらに質問する。
「皆様のご存知通り、ホセ・ヨハーソン公爵です。詳しい説明は、アジトに向かってから………」
「待って下さい。その必要はありません」
ロメロが説明する途中、アンゼシカ(真美)は前に出て主張。このイベントはテロ組織のアジトに連れて行かれたミリアと合流してから王都に向かい、そしてDiablosとの最終決戦の流れだ。エンディング次第では、ソイツ(ディアブロス)に取り憑かれたアンゼシカ・ヨハーソンと戦い、エンディングを迎える事になる。ちなみにテロ組織の拠点の場所は冒険者ギルドの調査隊が捜査し、特定している。スペンスがこの場に現れたのはフィリーの経歴や周辺地域にて偽依頼で冒険者達がテロ構成員達の襲撃による犠牲者を発生させていた事に疑惑を感じ、調べていたら個人情報や依頼内容、王国関連の情報が流出していた事が明らかになった………。
「マスク・ド・a?。アンタが何を知っているのですか?」
ロメロは尋ねる。アンゼシカ(真美)はさらに口を開く。
「皆をそこに向かわせる必要はありません。何故ならこれから彼女の向かう所は、皆が向かう所と一緒だからです」
「それはどうゆう事だ?俺達やアイツが向かう場所が一緒だって?」
アレックスは尋ねる。
「ミリアさんは、反民族支配の人達と戦争阻止の為、王都に乗り込みます。ホセ公爵を助ける部隊、そして現女王陛下のアンゼシカ・ヨハーソンを倒すのがミリアさんです」
「じゃあ、俺達はアンゼシカ・ヨハーソンの所に行くのか?」
アレックスの言葉に、私(真美)は主張。
「そう言う事になります」




